Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

重金属系譜図1 - 60年代ハードロック-

こんにちは!!
さて、前回告知した重金属系譜図をやっていきましょう!!

まずは、ロックからハードロックへと移行した60年代後半。
また重金属(メタル)ではないですが、このハードロックがなければ、重金属はなかったということで、ハードロックからいきましょう!


1️⃣ 時代背景

60年台と言えば、アポロ計画が発表され、SFブームが起こり、冷戦、右翼の時代から左へと方向を変える時代でした。

まずは、ヘヴィーメタルという語源ですが、諸説ありますが、僕が一番信じているのが、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」(後にブレードランナーという名前で映画化)を書いた、ビートニク作家のウィリアム・バロウズが61年に書いた「ソフトマシーン」の中で、依存性の高いドラッグのメタファーとして使われたのを70年代にメタルが登場した際に引用されたという説です。

50年代のビートニク文化から、60年代に入り、ヒッピー文化へと移り変わり、クリエイターの間では、サイケデリックムーブメントが起こります。
サイケデリックムーブメントというのは、主にLSDの様なドラッグを使った知覚体験の事を言います。
これにより、機械の発達が進み、音楽、映画、アートなどでも、それまでの常識がガラッと変わった時代でした。

※少しだけ、上のビートニク、ヒッピーについて簡単に説明しますね。
ビートニクというのは、都市文化に依存した状態で、保守的な体制を批判する反社会的な思想のことで、ヒッピーというのは、その都市文化さえも批判している思想です。

なんか、この流れ、日本のフリーターからニート、そして現在の評価経済社会の流れに似ていて面白いんですよね。

2️⃣ 定義

60年代は、ハードロック創世記なので、完全に定着したわけでなく、この時点でハードロックと定義は難しいのですが、考察してみますと、流れは2種類あって、
ブルースロックからの影響が強く、アンプを極限まで歪ませて、反復するギターリフを多用し、サイケデリックな雰囲気は残しつつ、ハイトーンボーカルが乗るLed Zeppelin系のバンドが一つ。
次は、プログレ、サイケロックからの影響が強く、歪んだギターに複雑な曲構成、メロトロンやオルガンが入り、クラシックの要素のあるバンドが多いDeep Purple系。

それまでの同系ジャンルとの1番の違いは、爆音であることですね。
クリームなんかは、その爆音が嫌いで、そのままのヘヴィーブルースをやり続けましたね。

僕自身も、初めてハードロックを聞いたときの衝撃は凄かったですが、当時の人はそれは比べ物にならないくらい衝撃だったでしょうね!!

 

3️⃣ 主要バンド

60年代ということですので、実際Deep Purpleも初代シンガーのロッド・エヴァンス期がハードロックかと言われると難しく、イアンギランの入ったIn Rockからがハードロックであれば、1970年発売なんでアウトなんですが、、とりあえず、カウントして進めていきます。

イギリスでは、Led Zeppelin.  Deep Purple .  UFO .  etc...
アメリカでは、Grand Funk Railroad .  Mountain など、ブルースやファンクの影響が強いバンドが出ましたが、Iron Butterflyは

日本では、グループサウンズ全盛期ですが、このムーブメントは70年代中期に遅れて、やってきています。
内田裕也がいた、Shinki Chenやカルメンマキ&ozなどは60sの匂いのするバンドでした。

 


4️⃣ ハードロックとメタルの定義

この2つのジャンルの違いは、難しいですよね。。
強いて言えば、ギターの歪みの荒さがメタルはハードロックより細かく、ブルースの要素は感じにくくなってます。
ヒッピー系のデニムファッションがハードロックなら、メタルは、レザー。
(60sハードロックと80sメタルを比較しての意見です)

こればかりは、聞いてみての自己判断しかないんですよね。。
ハードロックにもメタルにも入れることの出来るバンドもいれば、メタルではないだろ?というバンドもいますしね。

CD屋に行って探し回る。これが本当に楽しいんですよね。
その点で、ある程度のジャンル分けというのは、求めているCDを探す時に役に立ちます。



5️⃣ まとめ

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オールドスクールに手書きでいきましょう!笑
まずは、第1段の60sハードロックでした。 さて次はどこを考察しようか。。
楽しみです!!

60sハードロックのまとめ

60年代前期はビートルズの登場でロックブームが来て、中期はピンクフロイド等の登場で、サイケデリックロック、プログレッシブロックが、そして、後期でヘヴィーブルースロック、ハードロックが登場。
アンプを最大限にドライブさせ反復するギターリフが多い。
衣装はデニムが主流。

 

 

ということで、次はもう少しバンド別に見て、60年代ハードロックを掘り下げていきます!!
コメントの方も、お待ちしてます!

ではでは、また次回まで!   🤘🤘Stay Metal🤘🤘