Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

ACCEPT 初級編 (重金属系譜図4 ジャーマンメタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
前回、グラムメタルに移りましたが、ジャンル的に70sハードロックかジャーマンメタルか迷っている間に忘れていたジャーマンメタルの重鎮をやってしまいます。
ACCEPTです!

この前、見に行った「Loads of Chaos」のパーティーシーンでFast as a sharkが使われてて、あっ!ってなりました。笑
では、書いていきます!!

 

 

1️⃣ 結成

1968年にUdo Dirkschneider (Vo), Michael Wagener (Gt)により結成されます。
最初は、「Band X」と名乗ってましたが、すぐに「Accept」に改名します。

数々のメンバーチェンジを繰り返し、76年にUdo Dirkschneider (Vo), Wolf Hoffmann (gt), Gerhard Wahl (Gt), Peter Baltes (Ba), Frank Friedrich (Dr)に落ち着き、ドイツで初めての一つとされているロックフェス「Rock am Rhein」に出演します。

そして、レーベル契約を果たし、「Accept」をリリースします。
コマーシャル的な成功を得れられませんでしたが、80年にリリースした「I’m a Rebel」でメディアの注目を集めます。
その理由は、「I’m a Rebel」という曲が元々、「AC/DC」のために書かれた曲でしたが、結局ボツとなってリリースされなかった曲だったからでした。

81年には「Breaker」をリリースします。
そして、Judas Priestと共に初めてのヨーロッパ以外でのツアーを行います。


Udo Dirkschneider (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Jörg Fischer (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Frank Friedrich (Dr)    

1st : Accept (79)

Udo Dirkschneider (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Jörg Fischer (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Stefan Kaufmann (Dr)  

2nd : I’m a Rebel (80)
3rd : Breaker (81)

 


I?M a Rebel

 

 

2️⃣ 黄金期

82年に「Restless and Wild」をリリースします。
このアルバムは今までにないジャンルだとメディアに取り上げられ、後にスピードメタルとジャンル付けされる事になります。

83年には「Balls to the Wall」をリリースします。
コンセプト的なアルバムとなり、政治、性、人間関係など社会的な問題をテーマにしたアルバムとなりました。

85年にリリースされた「Metal Heart 」でバンドの人気は確実なものとなりました。

86年には「Russian Roulette」をリリースしますが、この時にUdoがバンドから解雇されます。
しかし、メンバーとUDOの関係は良好で、UDOというソロバンドを立ち上げたことを後押しする様に、Acceptの作曲陣は彼のファーストアルバム「Animal House」の全曲を作曲しました。

Udoの後任には、アメリカ人シンガーのDavid Reeceが選ばれ、89年に「Eat the Heat」をリリースします。


Udo Dirkschneider (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Herman Frank (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Stefan Kaufmann (Dr)   

4th : Restless and Wild (82)
5th : Balls to the Wall (83)

Udo Dirkschneider (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Jorg Fischer (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Stefan Kaufmann (Dr)   

6th : Metal Heart (85)
7th : Russian Roulette (86)

David Reece (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Jim Stacey (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Stefan Kaufmann (Dr)   

8th : Eat the Heat (89)

 


メタル・ハート(期間生産限定盤)

 

 

3️⃣ Udoの復帰と活動休止

93年Udoが復帰して、「Objection Overruled」がリリースされます。
ヨーロッパとアメリカでヒットし、すぐに翌年94年に「Death Row」をリリースします。

96年に「Predator」をリリースします。

しかし、97年から05年までメンバーは別々のプロジェクトに力を入れたため、活動休止状態となります。

バンドは、05年にヨーロッパ、ロシア、日本での再結成ツアーのために復活しますが、これがこのUdoがいるラインナップでは最後のツアーとなりました。


Udo Dirkschneider (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Stefan Kaufmann (Dr)   

9th : Objection Overruled (93)
10th : Death Row (94)

Udo Dirkschneider (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)    Peter Baltes (Ba)

11th : Predator (96)



Objection Overruled

 

  


4️⃣ 現在

09年にバンドは新しい作品に向かい動いていると公表し、Mark Tornillo (Vo)とセッションをし、彼が新しいシンガーに任命されます。
そして、09年にプロデューサーにAndy Sneapを迎え、14年ぶりのアルバム「Blood of the Nations」をリリースします。

この作品が世界的にヒットし、12年には「Stalingrad」をリリースします。

14年に、「Blind Rage」をリリースしますが、直後にメンバー二人、Frank, Schwarzmannが抜けることを発表。

17年に「The Rise of Chaos」をリリースします。
18年には、初期メンバーのBaltesが脱退を発表します。

Hoffmannを中心に活動を続け、21年に「Too Mean to Die」をリリースします。


Mark Tornillo (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Herman Frank (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Stefan Kaufmann (Dr)   

12th : Blood of the Nations (10)
13th : Stalingrad (12)
14th : Blind Rage (14)

Mark Tornillo (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Uwe Lulis (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Christopher Williams (Dr)   

15th : The Rise of Chaos (17)

Mark Tornillo (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Uwe Lulis (Gt)     Phillip Shouse (Gt)     Martin Motnik (Ba)     Christopher Williams (Dr) 

16th : Too Mean to Die (21)

 


ブラッド・オブ・ザ・ネイションズ

 

5️⃣ 考察

ACCEPTは、確かに初期はAC/DCと比較される様なスタイルでデビューしていますが、「Restless and Wild」が全てを変えましたね。(厳密にいうと「Breaker」からメタルに寄りましたが)
あのイントロから入るギターリフが最高なんですよね!

Restless〜「Metal Heart」までは捨て曲なしの名盤三枚だと思います!

今のACCEPTは本当に評価も良く、最高にカッコ良い正統派メタルバンドですが、05年の再結成ライブが見れたのは本当に財産でした。
歌がうまい人は何万といますが、要は、曲(バンドサウンド)との相性なんですよね。
上手いだけで何も引っ掛かりがないという人がほとんどですので、UDOがACCEPTにいたという事自体でもう奇跡なんですよね。

多分、初期のスタイルのバンドのままだと、永遠と「AC/DCみたいなバンド」になっていた可能性はありますし。

とはいえ、今のTornilloも系統は同じ感じでもUDOとまた違ったキャラクターを持った声ですので、良いですね!
しかも、新作はサウンドやリフがかなり、Priestっぽくというのか、正統派ジャーマンメタルっぽくというかになりましたので、次作も本当に楽しみです!!

オススメは、初期なら、「I'm a Rebel」「Breaker」、黄金期でマストなのは、「Reatless and Wild」「Metal Heart」「Balls to the Wall」、再結成で「Objection Overruled」、ボーカル交代からは「Blood of the Nations」「Too Mean to Die」ですね。

次回はグラムメタルに戻ります!
ではまた次回! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘


 


トゥー・ミーン・トゥ・ダイ[プロデューサーにアンディ・スニープ、トリプル・ギター体制で制作|CD(日本語解説書封入/歌詞対訳付)]