Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

W.A.S.P.  初級編 (重金属系譜図5 グラムメタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
本日はW.A.S.P.です!
直球のメタルにスモークだらけのステージ! これぞって感じのバンドですよね!
ではいきましょう!


 


1️⃣ 結成

1982年、アメリカのL.A.にてBlackie Lawless, Randy Piper, Rik Fox, Tony Richardsにより結成されます。
初期は生肉を客席に投げつけたり、セミヌードのモデルや拷問道具を使うなど過激なパフォーマンスで人々に認知されていきます。

バンドのデビューシングルは「Animal (Fuck Like A Beast)」。
タイトルと共にアルバムジャケットも問題作となります。

その後、数回のメンバー入れ替えがあり、84年にCapitol Recordsと契約、デビューアルバム「W.A.S.P.」をリリースします。

85年には「The Last Command」をリリース。
ビルボード最高位47とヒット作となります。


Blackie Lawless (Ba/Vo)     Chris Holms (Gt)     Randy Piper (Gt)     Tony Richards (Dr)

1st : W.A.S.P. (84)

Blackie Lawless (Ba/Vo)     Chris Holms (Gt)     Randy Piper (Gt)     Steve Riley (Dr)

2nd : The Last Command (85)

 

 


魔人伝



2️⃣ 黄金期

86年に「Inside the Electric Circus」がリリースされ、このアルバムが大ヒット作となり、一気に有名になりますが、その代償として、「Parents Music Resource Center (PMRC)」(音楽の歌詞等を検閲し不適切な表現などを調べる機関)に目をつけられ、暴力的やセクシャルな歌詞を指摘されます。
結果、匿名でコンサート会場の爆破予告などの被害を受けます。

89年にChris Holmesが脱退します。そして「The Headless Children」をリリースします。
このアルバムが初めて露骨なセクシャル表現を使用しないアルバムとなりましたが、セールスも落ち込んでしまいました。

その後、Black Lawlessは映画「ターミネーター2」のT-1000役の候補となります。
しかし、背が高すぎるという事でRobert Patrickに決まりました。

92年に「The Crimson Idol」をリリースします。


Blackie Lawless (Vo)     Chris Holms (Gt)     Johnny Rod (Ba)     Tony Richards (Dr)

3rd : Inside the Electric Circus (86)

Blackie Lawless (Vo)     Chris Holms (Gt)     Johnny Rod (Ba)     Frankie Banali (Dr)

4th : The Headless Children (89)

Blackie Lawless (Ba/Gt/Vo)     Bob Kulick (Gt)     Frankie Banali (Dr)

5th : The Crimson Idol (92)


 


Dying for the World


3️⃣ 中間期

95年には「Still Not Black Enough」をリリースします。
最初はビクターから日本のみでリリースされ、96年に全世界でリリースされました。

96年にChris Holmesが復帰し、翌年に「Kill. Fuck. Die」をリリース。
インダストリアルの要素が入り、少し方向性を変えたアルバムとなりました。

99年には「Helldorado」をリリースします。
インダストリアルは消えましたが、メタルでなくロック色の強いアルバムとなりました。

バンドは01年に「Unholy Terror」を、02年に「Dying for the World」をリリースします。
このアルバムで従来の彼らのサウンドに戻ります。

04年にはNeon Godという二枚に渡るコンセプトアルバムをリリースします。


Blackie Lawless (Ba/Vo)     Chris Holms (Gt)        Frankie Banali (Dr)

6th : Still Not Black Enough (95)

Blackie Lawless (Gt/Vo)     Chris Holms (Gt)     Mike Duda (Ba)     Stet Howland (Dr)

7th : Kill Fuck Die (97)
8th : Helldorado (99)
9th : Unholy Terror (01)

Blackie Lawless (Gt/Vo)     Darrel Roberts (Gt)     Mike Duda (Ba)     Frankie Banali (Dr)

10th : Dying for the World (02)
11th : The Neon God : Part 1 - The Rise (04)
12th : The Neon God : Part 2 - The Demise (04)



Dominator

 


4️⃣ 現在


07年に「Dominator」をリリースします。
09年にDemolition Recordsに移籍し、「Babylon」をリリースします。
15年には15枚目となる「Golgotha」をリリースします。

17年に「The Crimson Idol」の25周年記念で「Reidolized (the Soundtrack to the Crimson Idol)」をリリースしました。


Blackie Lawless (Vo)     Doug Blair (Gt)     Mike Duda (Ba)     Mike Dupke (Dr)

13th : Dominator (07)
14th : Babylon (09)
15th : Golgotha (15)
16th : Reidolized (17)



 


Babylon


5️⃣ 考察

W.A.S.P.ですが、実はメタルを聴き始めた初期の頃に出会い好きなバンドです。
なんか80sメタルのコンピレーションアルバムに入ってたのですが、とりあえず心地よいんですよね。
他のグラムメタルバンドに比べて湿った感じが(音の雰囲気が)しますし、イギリスのメタルが好きな僕には最高でした。

そして、ステージ上で作る独特な雰囲気もかっこいいですよね!
90年代の終わりの「Kill Fuck Die」あたりでは実験的なサウンドになってましたが、正直カッコ良いんですよね!

オススメですが、初期3作はマストですね!「W.A.S.P.」「The Last Command」「Inside the Electric Circus」ですね。
そして、「Dying for the World」「Dominator」「Babylon」あたりも最高です。

個人的には最初は「Still Not Black Enough」から「Unholy Terror」までを外す感じで失敗ないと思います!
90年代のは制作費がないのか、プロダクションが弱い感じがしてるのと、やはりメタルシーンの縮小で、W.A.S.P.は音楽の方向性は変えてないんですが、ちょっと違う雰囲気があります。

では、次回でグラムメタルはとりあえず最後です! 最後のバンドをお楽しみに!

ではまた次回! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘