Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

King Diamond (重金属系譜図6 - 80s欧州メタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
本日は前回の続きということでKing Diamondです!

Hank Shermannが抜けたMercyful Fate。 普通なら後任を探せば良いだけですが、Kingは彼が帰るまでバンドを凍結し、新たに自らのバンド「King Diamond」を結成します。

 

 

 

1️⃣ 結成

1985年にデンマークコペンハーゲンにてKing Diamond (Vo) により結成されます。
Mercyful FateがDiamondとHank Sharmannとの音楽性の違いにより活動停止した事により、残りのメンバーMichael DennerとTimi Hansenの3人で出来たのがKing Diamondでした。

そして、Mikkey Dee (Dr)とAndy LaRocque (Gt)が加入します。

85年にデビューアルバム「Fatal Portrait」がRoadrunner Recordsよりリリースされます。
アルバムはスウェーデンのチャート33位まで上がるヒット作となります。

87年に「Abigail」をリリース。 King Diamondにより作られたストーリーをアルバムにしたコンセプトアルバムとなり、このアルバムも39位とヒット作品になり、オランダやアメリカでもヒットします。

88年に「Them」をリリース。
この作品もコンセプト作品となり、ヒットします。

このツアーでMikkey DeeがMotorheadへ加入のために脱退し代わりにSnowy Shawが加入します。
そして89年に「Conspiracy」をリリースします。
「Them」のストーリーの続きを書いた作品となり、初めてアメリカでのレコーディング作品となりました。


King Diamond (Vo)     Andy LaRocque (Gt)     Michael Denner (Gt)     Timi Hansen (Ba)     Mikkey Dee (Dr)

1st : Fatal Portrait (86)
2nd : Abigail (87)

King Diamond (Vo)     Andy LaRocque (Gt)     Pete Blakk (Gt)     Hal Patino (Ba)     Mikkey Dee (Dr)

3rd : Them (88)
4th : Conspiracy (89)

 


Abigail -Reissue-

 

2️⃣ 活動停止 〜 再結成

90年に「The Eye」をリリースします。
ヒットしましたが、レーベルのサポートが少なかったため、アルバムツアーをせずに、Hal PatinoとPete Blakkが脱退、後任にSharlee D’angeloとMike Weadが加入します。

しかしながら、このタイミングで、Mercyful Fateが復活したため、このラインナップでの録音はありませんでした。

94年にKing Diamondはバンドを立て直し、95年に「The Spider’s Lullabye」をMetal Blade Recordsよりリリースします。

96年には「The Graveyard」をリリースします。
この作品は久しぶりのオリジナルストーリーのコンセプトアルバムとなりました。

98年に「Voodoo」をリリース。
スカンジナビアでの成功を収めます。 曲「Voodoo」ではパンテラのDimebag Darrelがソロを弾いてます。
00年に「House of God」をリリースします。


King Diamond (Vo)     Andy LaRocque (Gt)     Pete Blakk (Gt)     Hal Patino (Ba)     Snowy Shaw (Dr)

5th : The Eye (90)

King Diamond (Vo)     Andy LaRocque (Gt)     Herb Simonsen (Gt)     Chris Estes (Ba)     Darrin Anthony (Dr)

6th : The Spider’s Lullabye (95)
7th : The Graveyard (96)
8th : Voodoo (98)

King Diamond (Vo)     Andy LaRocque (Gt)     Glen Drover (Gt)     David Harbour (Ba)     John Luke Hebert (Dr)

9th : House of God (00)

 


Fatal Portrait -Reissue-

 

 

3️⃣ 現在

02年に「Abigail」の続編となる作品「Abigail ll : The Revenge」をリリースします。

03年に「The Puppet Master」をリリース。
この作品ではDiamondの妻のLivia Zitaがサポートボーカルで参加しました。

07年に「Give Me Your Soul… Please」をリリースします。
収録曲「Never Ending Hill」はグラミー賞「Best Metal Performance」にノミネートされました。

10年にKing Diamondが心臓発作により倒れます。
長期療養が必要になりましたが、12年に三曲の演奏でライブ復帰を果たします。

18年より13枚目のアルバムの制作を開始、タイトルは「The Institute」を発表され、収録曲「Masquerade of Madness」が先行で配信されました。
発売は2022年の予定と発表。


King Diamond (Vo)     Andy LaRocque (Gt)     Mike Wead (Gt)     Hal Patino (Ba)     Matt Thompson (Dr)

10th : Abigail ll : The Revenge (02) 
11th : The Puppet Master (03)
12th : Give Me Your Soul . . . Please (07)

 

 


Conspiracy -Reissue-

 


4️⃣ 考察

メタルにハマったきっかけの一つが、King Diamondの「Abigail」に入っている「Mansion in Darkness」でした。
確か、誰かからもらったミックステープに入ってたという記憶があります。笑

とりあえず、Mercyful Fate, King Diamond含め全作品、全曲、捨て曲がない完璧なバンドだと思います。(個人的意見です)

確かにボーカルは癖が強いのでそれで食わず嫌いの人も多いと思いますが、きちんと聞けば分かる様にメタルの全てが入ってます。
結構の作品が描き下ろしのオリジナルストーリーということもあり、とりあえず展開が多くドラマチックな曲が多いです。

だからと言って聞きにくいわけでなく、一曲一曲で完結していますので、曲単位でもカッコイイです。

運の良い事に16年にロンドンでライブを見ることができました。
実は15年にKing DiamondはLoudparkに出演予定でしたが、僕自身が16年にヨーロッパに戻るということもあり、最後の最後まで悩んだ結果、金銭的な理由でやめました。
結果バンドが直前にキャンセルになったので、本当に運が良かったのですが。

ライブはAbigailの完全再現ライブで、完全に作り込まれたセットに数人の役者さんもいて、本当に最高の思い出になりました。

15年ぶりの新作が来年に出ますが、とりあえず、先行シングルがYoutubeで公開されてますので、是非聞いてみてください!
何も変わってないです!(良い意味で。笑)

オススメですが、全部です。笑
無理矢理3枚選ぶなら、「Abigail」はマストです。
あと選ぶなら、「Fatal Portrait」「Conspiracy」ですかね。

この三枚から初めて、是非ハマってみてください!!

ではまた次回! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘



Abigail II: Revenge