Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

TNT 初級編 (重金属系譜図6 ー 80s欧州メタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
本日はノルウェーTNTです!
こちらも現在も活動中のレジェンドバンドですよね!

このジャンルとりあえず次回で最後になります!!
最後はとっておきのバンドですよ。


 

 

1️⃣ 結成

 

1982年にノルウェーのTrondheimにて、Dag Ingebrigtsen (Gt/Vo). Ronni Le Tekro (Gt). Steinar Eikum (Ba). Diesel Dahl (Dr)にて結成されます。

結成してすぐにPolyGramと契約し、同年にデビューアルバム「TNT」をリリースします。
AC/DCの様なストレートなハードロックでシングルの「Harley Davidson」がヒットします。

83年にEikum, Ingebrigtsenが脱退、代わりにMorty Black (Ba)とアメリカ人シンガーのTony Harnellが加入します。

そして、84年に「Knights of the New Thunder」をリリースします。
4オクターブの声域を持つHarnelの参加でよりメタリックな作品となり、スカンジナビアでヒットします。
このアルバムで全世界契約を果たしMTVでもMVが流れる様になります。


Dag Ingebrigtsen (Gt/Vo)     Ronni Le Tekro (Gt)     Steinar Eikum (Ba)     Diesel Dahl (Dr)

1st : TNT (82)

Tony Harnell (Vo)     Ronni Le Tekro (Gt)     Morty Black (Ba)     Diesel Dahl (Dr)

2nd : Knights of the New Thunder (84)

 

 


Knights Of The New Thunder

 

2️⃣ 黄金期

 

87年に「Tell No Tales」をリリースします。
バラードにハードな曲とバランスの良い作品となり、バンドでの1番のヒット作となります。
「10,000 Lovers」のヒットで日本やアメリカでも人気が出ます。

89年に「Intution」をリリースします。
AORの要素が入り、スカンジナビアと日本でヒットします。

92年にAtlantic Recordsに移籍し、「Realized Fantasies」をリリースします。
しかしながら、プロモーションを怠ったレコード会社により、セールス的に失敗します。
結果、バンドは無期限での活動休止を発表します。
そして、メンバーはそれぞれのプロジェクトを優先する事になります。


Tony Harnell (Vo)     Ronni Le Tekro (Gt)     Morty Black (Ba)     Diesel Dahl (Dr)

3rd : Tell No Tales (87)

Tony Harnell (Vo)     Ronni Le Tekro (Gt)     Morty Black (Ba)     Kenneth Odiin (Dr)

4th : Intuition (89)

Tony Harnell (Vo)     Ronni Le Tekro (Gt)     Morty Black (Ba)     John Macaluso (Dr)

5th : Realized Fantasies (92)

 

 

 


テル・ノー・テイルズ

3️⃣ 再結成

 

96年ごろに、ベストアルバムがリリースされたことをきっかけに、Harnell, Le Tekro, Blackが再結成を果たし、セッションドラマーのFrode Lamoyを入れて97年に「Firefly」をリリースします。
グランジの要素が入り、かなりモダンな作品となりました。

99年には「Transistor」をリリースします。
作風は前作と同じ様な感じでした。

00年にDiesel Dahlが復帰し、04年に「My Religion」をリリースします。
メタル作品に戻ります。

この後、Morty Blackが脱退し、Sid Ringsbyが加入します。
そして、05年に「All the Way to the Sun」をリリースします。

06年にTony Harnellが脱退します。そしてShyにいたTony Millsが代役となります。

07年に、「The New Territory」をリリースします。

08年には「Atlantis」をリリースします。
The BeatlesQueenに影響を受けた様な異色な作品となりました。

10年に「A Farewell to Arms」をリリースします。
前作とは変わりヘヴィーでモダンな作品となります。

その後、30周年でHarnellを入れてのライブを行ったりと、メンバーチェンジを繰り返し、18年にBaol Bardot Bulsaraが正式にヴォーカルとなります。

18年にFrontiers Recordsと契約し、「Xlll」をリリースします。
原点に戻った作風となりました。


Tony Harnell (Vo)     Ronni Le Tekro (Gt)     Morty Black (Ba)

6th : Firefly (97)
7th : Transistor (99)

Tony Harnell (Vo)     Ronni Le Tekro (Gt)     Morty Black (Ba)      Diesel Dahl (Dr)

8th : My Religion (04)

Tony Harnell (Vo)     Ronni Le Tekro (Gt)     Diesel Dahl (Dr)

9th : All the way to the Sun (05)

Tony Mills (Vo)     Ronni Le Tekro (Gt)     Victor Borge (Ba)      Diesel Dahl (Dr)

10th : The New Territory (07)
11th : Atlantis (08)
12th : A Farewell to Arms (10)

Baol Bardot Bulsara (Vo)     Ronni Le Tekro (Gt)     Ove Husemoen (Ba)      Diesel Dahl (Dr)

13th : Xlll (18)

 


ファイアフライ

 

4️⃣ 考察

ノルウェーの重鎮TNTですが、ハードロックバンドからメタル(メロディックハード)に進化し、欧州メタルではEuropeと同じアメリカのグラムメタル路線へと行き、そして、グランジ系に行き原点回帰と、理想の80sバンドの道を辿っているTNTですが、他のバンドとの違いは、、「Firefly」から「Transistor」あたりのロック期が鬼かっこいいんですよね。笑

まぁ、僕がUKロック好きな事もありますが、特に「Firefly」はUKロックバンドだと騙してもバレない名盤です。笑
「Atlantis」は60s, 70s UKロックに影響された作品ですが、それに90s初期の、例えばMansanの様なバンドも雰囲気も入っていて個人的にはオススメな作品です。

そして出ました。Frontiers Records。笑
最新作の「Xlll」も80sに戻った作風で、最高です。

まとめますと、1stがハードロックな作風、2ndから5thがメロディックハードロック、6th,7thがUKロック風、8thから10thがグランジの要素強め、12thからはメロディックハードに戻った感じです。


サーティーン