Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

Oliver! 前楽行って来たら奇跡が起きました。

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大阪梅田が2年続けてイギリスになるということで、僕も大好きなディケンズの「Oliver!」見に行ってきました。

映画は2本(TV映画を除く)で最新の方はロマン・ポランスキーが監督して話題になりました。
そして今回の「Oliver!」は1968年公開のミュージカル映画を舞台化したものです。

簡単にストーリーを説明しますと孤児院にいたオリバーが葬儀屋に売られますが逃亡、7日間歩きロンドンに到着し、窃盗集団に入るが、最初の窃盗で捕まる。
しかし、無実だと分かり被害者の紳士がオリバーをかくまう。
オリバーが窃盗集団の悪事を全部話すのではと窃盗集団がオリバーを拉致。  そして。。。

って感じですかね。笑


ロンドンにいた時にローワンアトキンソン。 はい、MRビーンの人ですね。
がフェイギンをやるということで、Mrビーン見たさで見に行ったのと、その後 Omid Djaliliというコメディアンバージョンの二回West Endで鑑賞しました。

結論から言いますと、今回の日本公演。 正直West Endを超えていました。
そのお話です。


奇跡の始まりは、僕も昔、舞台役者になりたくプロダクションに所属してました。
まぁいわゆる舞台子役ですね。

大体、舞台やライブは後方で見るのですが、今回も三階席。
開演の5分前に小学生の子が2席隣に座り、開演して15分くらいで遅れてお母さんらしき人が隣に座りました。
一瞬イラッとしたのですが、すぐに気付きました。  舞台関係者だと。
というのも子供の礼儀が正しすぎたというか大人慣れしすぎてるというか。 まぁ、普通の子じゃないなとは思ってたので。
たくさんの子役がいる舞台なので、お友達を見に来たんでしょうね。

これが、自分を20年前にタイムスリップさせました。
目線が変わってから涙腺が緩みだし。。  「Who Will Buy?」(日本語タイトル知りません。。)は映画版で一番好きなシーンですが、冒頭の美しさに涙が。。

オリバー役の子もかなりマークレスターに声質を近づけてるのでしょうか? 違和感なく物語に没頭できました。

フェイギンは武田真治さん、ナンシーはソニンさん、サイクスはspiさんと豪華すぎるキャスト。
今回はダブルキャストなので、前楽でほとんどの人にとって最後の公演。
ソニンさんが、ウンパッパで「最後だよ!」といったアドリブなんか聞くと、もうダメですね。。笑

そして終演後のカーテンコール。
武田さん主体で挨拶が始まるのですが、そこで武田さんが発した言葉で涙腺が崩壊しました。

どうやら、主演のドジャーをやる予定だった子役が夏休み中に声変わりした為、下ろされたそうで。。
それでも舞台に立ちたいから窃盗集団の一人として参加したとのこと。
それを知っていたけど、公演期間中は何も言ってあげれなかったけど最後なので言わせてくれと武田さん。

自分が役を落とされてもこの舞台に残ってくれて、夏休みに教わった事を一生懸命自分の代わりでドジャーをやる子に教えていた姿。。 みんなちゃんと見てたよ。  の武田さんの言葉でオリバー、ドジャーが号泣。

もうダメですね。。   公共の場であんなに泣いたこと初めてくらいもらい泣きしました。笑


普段、結構そういう状況でもドライなんですが、今回は僕のタイムスリップスイッチを入れてくれた親子のおかげで、200%楽しめた実感があります。

メタルってツアーをしない限り、大所帯で長期一緒にってなかなかないから、そういう意味では、ツアーやってた頃を思い出したりなんかして。
現状ある程度満足ですが、昨日ハングリースイッチを押されたことによりやりたい事っつうのが、溢れ出て来ている状態です。笑