Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

2021年の個人的映画ベスト5!!

今年も沢山映画見ました。
残念ながらコロナにより、なかなか映画館には行けませんでしたが、代わりにオンライン映画祭があったりと今年も沢山の映画に出会いました。

ギャスパー・ノエのルクス・エテルナが新年一発目だったでしょうか。笑
そしてエヴァの最後や、DUNE、マトリックスなど話題作も沢山ありましたが、あくまで独断と偏見でベスト5を紹介いたします。





5位 素晴らしき世界 (西川美和




すばらしき世界 DVD

 

西川美和監督の新作というだけで、まずハズレはないですよね。
今作も素晴らしい作品でした。

主人公の三上は人生のほとんどを刑務所で過ごした男。
しかし実際には優しくて曲がったことが嫌いな男気溢れる人間。
犯罪歴から仕事にありつけない三上の更生に興味を持ったテレビのディレクターが彼に密着する。

というありがちなストーリーですが、西川美和らしく社会風刺と人間の内面を上手く描いた作品でした。




 

4位 明日の食卓 (瀬々敬久

 


「明日の食卓」DVD

 

 

この作品も一瞬で時間が経った映画でした。

石橋ユウという同じ名前の子供を育てる3人の母親。 そして冒頭でどこかの「ユウ君」が母親により殺されます。

という冒頭で始まり、貧困のシングルマザーの家族、裕福だが何か心のない家族、夫の失業により妻の方が社会的立場が上がってしまった家族の3つの家庭の物語。

冒頭に張られた緊張という糸が最後の最後まで切れず、かなりハラハラしながら見た記憶が強いです。
そして何より、出演者の演技レベルが高すぎます。
久しぶりに演技で何度も泣きました。




3位 ラストナイト・イン・ソーホー  (Edger Wright)

 

 

母親から譲り受けた霊感を持つエリー。 ファッションデザイナーを目指しロンドンの大学に入り、憧れのソーホーでの生活に夢を膨らませる。
毎晩見る夢は決まって1960年の華やかなロンドンでシンガーを目指すサンディ。
華やかで綺麗なサンディに憧れを抱くエリーだったが、次第にその夢は。。。

という感じのストーリーでした。
エドガー・ライト監督らしく、ストーリーの急転換から一気に見せていく手法にハラハラしましたし、映像美や映画の見せ方にも感銘を受けました。




 

 

2位 シン・エヴァンゲリオン 3.0 + 1:0(庵野秀明

 

これは文句なしの映画でしたね。
エヴァを追うのではなく、庵野監督を追うとより明確にストーリーを理解できるように思えます。
それこそ、SF研の頃の「帰ってきたウルトラマン」からゼネプロ、ガイナックスでカラーとこの作品を見ると彼の尊敬するもの、そしてそれ故に生まれた苦痛、そこから逃れるための方法。
彼の人生が投影された素晴らしい作品だということに気付きました。





1位 光をおいかけて (成田洋一)

 

 

こんな美しく斬新な映画は人生でなかなか出会えないというくらいの作品でした。

父親の事情により父の故郷の秋田県へ引越しした少年。
そこで学校にも通わない少女と出会う。 その時、UFOを目撃する。
少年は少女と仲良くなり、少女は秘密を教えるとある場所へ連れ出す。 そこにはミステリーサークルがあった。


正直この作品のあらすじってないに等しいんですよね。笑
「感動」って自分の理解を超えるときに起こる感情の事で、「良かった」くらいはただ満足しただけなんですよ。
この作品は紛れもなく感動でした。

廃校になる中学校に3年生で転校してきた少年と、学校に通わない少女。 過疎化した村での役所。
と、この学校に関係する人間模様というのがテーマの映画なんですが、このUFOが厄介で。。笑

とりあえず見ていただきたい作品です。


 


ということで、以上個人的なベスト5でしたが、驚くことにまさかの邦画の当たり年でした。
個人的に単館映画系が好きなので、アクションや大作映画は良作は沢山あってもやはりベスト5には入りません。
こんな癖強ランキングですが、是非どれか試していただければと思います!!