Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

【雑談】 芸術とは何なのか? 小学生低学年の作品から想像する

久しぶりに雑談でもしてみようと思います。
あっ。 もちろんガッツリ論理武装しますが。笑


先日、ギターの消耗品(弦やピック等)を買いに行ったらちょうど小学校の下校時間だったらしく、低学年の子達が両手で持つ位大きな図工で作ったであろう廃品で作った作品を持って帰ってきてたんですね。

すれ違いざまにチラチラ作品を見てると、ほとんどの子は、これは山かなとか遊園地かなとかなんとなく雰囲気がわかる中、一人の子が塗装もしてない「じゃがりこ」や「ポテロング」の空き箱を逆さまに段ボールにテープで貼っているだけの作品を持ってたんですね。

そして楽器屋までの道中、想像タイムですよ。笑

普通に考えたら面倒くさくて適当に作ったとなるのですが、本当にそうでしょうか?といつも通り突っ込んでみて。。

廃品を綺麗に塗装することでそれが芸術になるというのはうわべだけであり、その課題自体に本来あるべき芸術の思想というものの説明の欠如がある。
うちの先生は何も分かっていないから逆に技術的な観点を一切抜いて思想だけ入れてやれ!

って、、、低学年が思う分けないんですがね。笑笑

なんか「はっ!」としたんです。(自分の想像で。笑)


カナダの映画で見たことあるんですよ。

Amy Georgeって言う映画だったと思います。


高校生くらいでしたか? 学校で夏休み期間に写真を使って芸術作品を撮ってくるという課題が出るんです。
みんなは適当にカナダの大自然を撮ったり、ストリート風景を撮ったり。

その子は、夏休みの間に一眼レフを買ってもらい、芸術とは何かという冒険に出るんです。
女性の裸がなぜ芸術になるのか気になったり、著名人の本を読んだら「芸術とは苦しみだ」と書いてあったり、色々な人と出会う中で彼が出した答えが一眼レフでポルノ雑誌を写すということでした。
そして、学校が始まり先生がみんなの作品に点数をつけて返す際に恥ずかしいものの様に言葉もなしにこそっと最低点のFがついたその写真を返す

 

という映画なのですが。



元々、江戸時代後期の日本の芸術は思想家たちばかりの集まりでしたが、開国と共に西洋の様式が入ります。

現代芸術に関していえば、村上隆さんが言っている様に、芸術家になるには芸大を卒業していることが必須でさらに論文を書いている事。

要は、西洋では今で言う仮想通貨として絵画を取り扱うことが多いということです。

権威者により、この人の描く絵はこれくらいだという価値をつけてもらってそれをお金持ちが資産として購入するということです。

ここが大衆芸術との違いで、そのため一般人が「なぜこんな作品なのに値段が高いのだろう?」とはてなマークがつく原因だと思います。

要は、絵の価値というのもありますが、その作者が論文や講義活動により芸術界において重要な人物だというのがその絵の価値に直結するのです。

ですので、絵だけ見せられてもピンと来ないのは理解がいくということです。



という事で、小学生の作品を見てここまで想像してしまう今日この頃でした。笑