Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

重金属系譜図9 - ストーナーメタル Stoner Metal(メタル系譜図)

今回はDoom Metalと同じく60年代から70年代にかけてのサイケロックバンドからの影響を受けて生まれたストーナーメタルの定義と考察をやっていきたいと思います。

前置として普通StonerとくればStoner Rockと言われる事の方が多いのですが、重金属系譜図という事で、70年代のいわゆるこのジャンルに影響を与えたバンド、例えばCream、Hawkwind, Deep Purple, Leaf Houndなどは除き80年代以降のStoner Metalとして考察していきます。



 

 

 

 

1️⃣ 定義

 

いきなりですが、このジャンルの定義が一番難しいと思います。笑
というのも、Doom Metalで紹介したCathedralやTroubleなんかは時期によりストーナーの要素も持っているからです。


まずStonerという意味がカンナビス(もしくは同類のキノコ類)を吸う(食べる)のが好きな人、もしくはカンナビス愛好家という意味になります。

さかのぼれば60年代ハードロックの時にも説明しましたが、60年代中期くらいから出てきたサイケロックやアシッドロックが70年代に入り、ハードロックと融合していきました。

Leaf Houndのアルバム「Growers of Mushroom」辺りがStoner Rcokのパイオニアになるのではないでしょうか?

ではStoner Metalとは? ですが。
度々出てきますが、その Stoner RockのサイケなサウンドBlack Sabbathサウンド足した感じというのが音的な定義になるかと思います。

ですので、正直、音だけでStoner Metalを定義するのはDoom Metalとかなり似てしまうので余計に混乱させるので今回はこうしました。


Stoner Metalは何かしらの幻覚剤(アルコール含む)を使用して制作、もしくは幻覚がバンドのテーマになっている。
Doom Metalはキリスト教の終末をテーマにしている。

 

という感じで重金属系譜図では定義させて頂きます。

 

 

 

 

2️⃣ 考察

 

さてこの定義上ですと、Stoner Metalは90年代前半に誕生したということになります。


そしてMonster MagnetやFu ManchuなんかはStoner Metalから外れることになります。。
しかしあくまでStoner RockとStoner Metalを分けて定義したという事で続けていきましょう!

上のリンクのバンドSleepKyussがこのジャンルの先駆けのバンドという事になります。

聞いていただいてわかる様にOzzy期のBlack Sabbathの様な異常な中毒性のある音楽。

Doom Metalとの違いといえば、リフのループが多く、曲調はDoomと比べると明るく、ノイズを使うことが多く、ボーカルが少ない事が多いって感じですね。

酔って聞いたら気持ちよくなるという表現が一番しっくりきますかね。笑
Doom Metalはその世界観に入り込み拳に力が入る感じありますしね!


そして90年代中期になると、Acid KingAcrimony、Bongzillaなどが登場します。
BongzillaはBong(葉っぱを吸う機材)とゴジラを足した造語でとにかくあの音圧にCDを聞いて驚いた経験がありますね。笑
この辺りから2音より下げたチューニングとかが主流になった印象があります。

2000年代に入ると、Stoner Rockの方はClutchやQueens of Stone Ageとかメインストリームで活躍するバンドも出てきましたが、Stoner Metalの方はElectric WizardUncle Acid and Deadbeats登場です。笑

という事で、この記事を書いていて最初に書いたDoom Metal記事内に定義上の間違いがある事がわかりましたので、後に訂正しておきます。

あくまで分かりやすく分類しただけで、正直DoomとStonerどちらの特性も持つバンドはいますので、参考程度に知識に入れていただければと思います。

とりあえずDoom関連はここまでにして、次回は北欧メタルから派生したあのジャンルを考察したいと思います🤘🤘