Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

Helloween 初級編 (重金属系譜図4 ジャーマンメタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
今日はジャーマンメタル黄金期のバンドHelloweenです!
90年代にメインストリームとなったパワーメタルの源流となったバンド。
では見ていきましょう!

 

 

 

1️⃣ 結成

84年、ドイツのハンブルグ。 Kai Hansen (Gt/Vo)、Michael Weikath (Gt)、Markus Grosskopf (Ba)、Ingo Schwichtenberg (Dr)により、結成されます。
同年に「Noise Records」と契約し、二曲レコーディングを行います。
曲は、コンピアルバム「Death Metal」に収録されます。アルバムには、Hellhammer, Running Wildなどが収録されていました。

85年に、「Helloween EP」をリリースし、同年に一枚目のアルバム「Walls of Jericho」をリリースします。
ツアー中にHansenが歌いながら弾くことに難しさを感じ、バンドはボーカルを探し始めます。


Kai Hansen (Gt/Vo)     Michael Weikath (Gt)     Markus Grosskopf (Ba)     Ingo Schwichtenberg (Dr)

1st : Walls of Jericho (85)

 


ウォールズ・オブ・ジェリコ

 

 

2️⃣ Michael Kiske期

バンドは、当時18歳のボーカルMichael Kiskeを加入させます。
そして、87年に「Keeper of the Seven Keys : Part 1」をリリースします。

翌年、88年に「Keeper of the Seven Keys : Part 2」をリリースします。
このアルバムがヒットし、MTVで曲がヘビーローテーションされ、MTV主催のHeadbangers Ball Tourに参加、アメリカでの知名度も上がりました。

しかし、89年にHansenが突然バンドを辞めてしまいます。

レーベルとの問題や解散まで噂が出ましたが、91年に「Pink Bubbles Go Ape」をEMIからリリースします。
今までの作風とはガラッと変わり、批評も多かった為、次第にバンドの雰囲気も険悪になっていきます。

93年にリリースされた「Chameleon」では、さらに広告面でも失敗し、ついにバンド内で対立が起こり、最終的にKiskeがバンドをクビになる事で解散を避けました。


Michael Kiske (Vo)     Kai Hansen (Gt)     Michael Weikath (Gt)     Markus Grosskopt (Ba)     Ingo Schwichtenberg (Dr)

2nd : Keeper of the Seven Keys : Part 1 (87)
3rd : Keeper of the Seven Keys : Part 2 (88)


Michael Kiske (Vo)     Roland Grapow (Gt)     Michael Weikath (Gt)     Markus Grosskopt (Ba)     Ingo Schwichtenberg (Dr)

4th : Pink Bubbles Go Ape (91)
5th : Chameleon (93)

 


Keeper of the Seven Keys (Part II)

3️⃣ Andi Deris期

 

94年に元Pink Cream 69のAndi Derisが加入します。
同年「Master of the Rings」をリリースし、完全なカムバックを果たします。

95年には、「The Time of the Oath」をリリースします。
音楽スタイルも安定して、バンドの黄金期を迎えます。

98年には「Better Than Raw」をリリースします。
スラッシュメタルの要素が入り、バンド1ヘヴィなアルバムとなりました。


Andi Deris (Vo)     Roland Grapow (Gt)     Michael Weikath (Gt)     Markus Grosskopt (Ba)     Uli Kusch (Dr)

6th : Master of the Rings (94)
7th : The Time of the Oath (96)
8th : Better Than Raw (98)

 


マスター・オブ・ザ・リングス

4️⃣ 安定期

00年に「The Dark Ride」をリリースします。
前作に比べ、ダークな作品となりました。
このツアーで、Grapow、Kuschが脱退し、Sascha Gerstner(元Freedom Call)、Mark Cross(元Metalium)が加入します。

03年に「Rabbit Don’t Come Easy」をリリースします。
05年には「Keeper of the Seven Keys - The Legacy」をリリース、07年には「Gambling with the Devil」をリリースします。

07年、バンドは、HansenのバンドGamma Rayとツアーを一緒に行います。
10年に「7 Sinners」をリリース。
13年には「Straight Out of Hell」をリリースし、再びGamma Rayとツアーをします。

15年には、「My God-Given Right」がリリースされます。

16年に、元メンバーのKai HansenとMichael Kiskeが再加入しツアーを行う「The Pumpkin United World Tour」が発表されます。

21年には最新作「Helloween」のリリースが決まっています。


Andi Deris (Vo)     Roland Grapow (Gt)     Michael Weikath (Gt)     Markus Grosskopt (Ba)     Uli Kusch (Dr)

9th : The Dark Ride (00)

Andi Deris (Vo)     Michael Weikath (Gt)     Sascha Gerstner (Gt)     Markus Grosskopt (Ba)

10th : Rabbit Don’t Come Easy (03)

Andi Deris (Vo)     Michael Weikath (Gt)     Sascha Gerstner (Gt)     Markus Grosskopt (Ba)     Dani Noble (Dr)

11th : Keeper of the Seven Keys : The Legacy (05)
12th : Gambling with the Devil (07)
13th : 7 Sinners (10)
14th : Straight Out of Hell (13)
15th : My God-Given Right (15)

Andi Deris (Vo)     Michael Kiske (Vo)     Kai Hansen (Gt/Vo)     Michael Weikath (Gt)     Sascha Gerstner (Gt)     Markus Grosskopt (Ba)     Dani Noble (Dr)

16th : Helloween (21)

 


守護神伝-新章-

 

5️⃣ 考察

80年代の日本のメタルブームの中で特に愛されたのがこのバンドだったと思います。
ジャーマンメタルの音階が日本人に好まれる傾向があるのはよく聞きますが、その後の90年代中期からのパワーメタルブームの音楽の形を作ったバンドの一つでパワーメタルも日本でかなり人気でしたよね。

僕自身も一番初めに買ったバンドというのは覚えてないのですが、メタルにハマった時期の最初の方にkeeperの2章を買い、影響を受けました。
確かに、90年代Hansenが辞めてから、音楽性の迷いが見えるアルバムが続き、逆にHansenの新バンド「Gamma Ray」の方が、Helloweenっぽい印象を持ちましたが、ボーカルの交代で、初期に戻るというより、これがHelloween!という完成系を一枚目から出して来て、驚きました。
MSGにしてもHelloweenにしても、色々あったと思いますが、今は昔のメンバーと一緒に合体してバンドをやったり、ツアーをやったりと、やはり、世界的なメタルのムーブメントとは別にジャーマンメタルというジャンル内の結束を感じますね。

オススメですが、やはり、「Keeper of the Seven Keys : Part2」はマストですね。
「Master of the Rings」、「The Time of the Oath」あたりは、かなり好きですね。
Keeper of the Seven Keys : The Legacy」「Gambling with the Devil」あたりもオススメです。
日本人ならメタル好き嫌いに関係なく、聞きやすいバンドですので、是非 一度聞いてみてください!!

では、また次回 🤘🤘Stay Metal🤘🤘