Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

RAGE 初級編 (重金属系譜図4 ジャーマンメタル)(メタル系譜図)

本日は、RAGEです。
ジャーマンメタルシーンの重要バンドRAGEは90年代に特に日本で人気があり、最近は、オーケストラと一緒に作品を作る特殊なメタルバンド となりました。
約35年でアルバム25枚リリースという大人気バンドRAGEを見ていきましょう!

 

 


1️⃣ 結成

1984年ドイツの北部Herneにて、Peavy Wagner (Ba/Vo), Jorg Michael (Dr), Jochen Schroeder (Gt)により結成されました。
当初は「Avenger」と名乗っており、84年に「Prayers of Steel」をAvenger名義でリリースします。
85年にRageと名前を変え、86年に「Reign of Fear」でRageとしてデビューします。


Peavy Wagner (Ba/Vo)     Jochen Schroeder (Gt)     Alf Meyerratken (Gt)     Jorg Michael (Dr)

1st : Prayers of Steel (84) (Avenger名義)

Peavy Wagner (Ba/Vo)     Jochen Schroeder (Gt)     Thomas Gruning (Gt)     Jorg Michael (Dr)

2nd : Reign of Fear (86)

 


RAGE


2️⃣ 黄金期

87年にノイズレコードと契約し、「Execution Guaranteed」を、88年に「Perfect Man」をリリースします。
収録曲の「Don’t Fear the Winter」がシーンの中で大ヒットします。

バンドは、Running Wild, U.D.O. , Motörhead , Saxonなどとツアーを共にし、89年に「Secrets in a Weird World」を、90年に「Reflections of a Shadow」リリースします。

92年に「Trapped!」をリリースし、世界的な知名度を得ます。 特に、日本での人気が出で、93年には「The Missing Link」をリリースします。
このアルバムが世界中でのヒット作となります。

94年には「10 Years in Rage」をリリースしますが、広告の失敗により特に注目される作品とはなりませんでした。
これで、バンドは、Gunレコードへと移籍し、同年に「Black in Mind」をリリースします。
再び、ヨーロッパ、日本で人気をえました。

96年の「Lingua Mortis」では初めて生のオーケストラと共演します。
98年には「Xlll」を、99年には「Ghosts」をリリースします。
この作品もオーケストラを再び使用した作品となり、ヒット作となりました。

 

Peavy Wagner (Ba/Vo)     Jochen Schroeder (Gt)     Rudy Graf (Gt)     Jorg Michael (Dr)

3rd : Execution Guaranteed (87)

Peavy Wagner (Ba/Vo)     Manni Schmidt (Gt)     Chris Efthimiadis (Dr)

4th : Perfect Man (88)
5th : Secrets in a Weird World (89)
6th : Reflections of a Shadow (90)
7th : Trapped! (92)
8th : The Missing Link (93)

Peavy Wagner (Ba/Vo)     Sven Fischer (Gt)     Spiros Efthimiadis (Gt)     Chris Efthimiadis (Dr)

9th : 10 Years in Rage (94)
10th : Black in Mind (95)
11th : Ligua Mortis (96)
12th : End of All Days (96)
13th : Xlll (98)
14th : Ghosts (99)

 


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3️⃣ 現在

99年、ギターにVictor Smolski、ドラムにMike Terranaが加入し、編成をトリオに戻します。
そして、01年に「Welcome to the Other Side」をリリースします。

次の二枚「Unity」「Soundchaser」は中期のファンからの批判がありましたが、初期のスラッシュの要素と、キャッチーなメロディーを混ぜたバランスの良い作風となりました。

次の「Speak of the dead」では、「Lingua Mortis Orchestra」と名付けられたオーケストラとコラボしました。

08年に「Carved in Stone」をリリースします。 そのツアーがバンドの25周年のツアーとなりました。

10年に、「Strings to a Web」を、12年に「21」をリリースします。
13年にはコンセプトアルバム「LMO」を「Lingua Mortis Orchestra feat RAGE」名義でリリースします。

16年に、「The Devil Strikes Again」、17年に「Seasons of the Black」、20年に「Wings of Rage」をリリースと、現在もコンスタントにリリースが続いています。


Peavy Wagner (Ba/Vo)     Victor Smolski (Gt)     Mike Terrana (Dr)

15th : Welcome to the Other Side (01)
16th : Unity (02)
17th : Soundchaser (03)
18th : Speak of the Dead (06)

Peavy Wagner (Ba/Vo)     Victor Smolski (Gt)     Andre Hilgers (Dr)

19th : Carved in Stone (08)
20th : Strings to a Web (10)
21st : 21 (12)
22nd : LMO (13)  (Lingua Mortis Orchestra feat RAGE名義)

Peavy Wagner (Ba/Vo)     Marcos Rodriguez (Gt)     Vassilios Maniatopoulos (Dr)

23rd : The Devil Strikes Again (16)
24th : Seasons of the Black (17)
25th : Wing of Rage (20)

 


ウェルカム・トゥ・ジ・アザー・サイド

 

 

4️⃣ 考察

RAGEは実はあまり通ってなく、その理由としましては、買ったアルバム数枚のジャンルの統一感がなかったので、どう捉えて良いのか分からなく、そのまま放置してたという感じです。
メタルというよりは、スラッシュの要素が強いのですが、アルバムによってはそれもなかったりと。。

こうして、調べてみますと、このバンドは、音楽ジャンルよりも作品重視なんだと思いましたね。
特にオーケストラと一緒にやり出してから、スラッシュ、メタルにモダンなプログレの要素も入っており、かなりカッコ良いです!
ジャンルに縛られずにやりたい事をやり、それが評価される! 最高じゃないですか!

特に日本で流行ったバンドですので、90s初期の作品までしか知りませんでしたので、是非この機会に、後期の作品を買いたいと思いましたね!!




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