Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

Quiet Riot 初級編 (重金属系譜図5 グラムメタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
本日は、Quiet Riotです。
Ozzy OsbourneRandy Rhoadsがいたバンドで有名ですね。
デビューが日本という異例のバンドな事から分かる様にアメリカンというよりは、少しイギリスよりの音楽性で個人的には好きなグラムメタルバンドです。
ではやっていきましょう!


 

 

1️⃣ 結成 Randy Rhoads

アメリカ、ロサンゼルスにて、1973年にRandy Rhoads (Gt), Kelly Garni (Ba)により結成されます。
最初のバンド名は「March 1」、そして「Little Women」に改名後、75年あたりに「Quiet Riot」に変わります。

77年にバンドはSonyと契約し、「Quiet Riot」をリリースしますが、日本だけでのリリースとなり、本国アメリカは当時販売されませんでした。
リリース後、 GarniとシンガーのDubrowとの関係が悪くなり、Garniはバンドを去ります。

78年に「Quiet Riot ll」をリリースも、再び日本だけでのリリースとなりました。
Garniの後任にはRudy Sarzoに決まります。

79年にRhoadsはBlack Sabbathを辞めたOzzy Osbourneのニューバンドのオーディションを受けて合格し、そのままバンドを去ります。
次作のアルバムのために録音されたデモのほとんどが、Ozzyのアルバムに使用される事になり、バンドは立て直すために、クラブサーキットを行います。


Kevin Dubrow (Vo)     Randy Rhoads (Gt)     Kelly Garni (Ba)     Drew Forsyth (Dr)

1st : Quiet Riot (77)
2nd : Quiet Riot ll (78)

 


ランディ・ローズ・イヤーズ


2️⃣ 黄金期

バンドは、82年にFrankie Banali (Dr), Chuck Wright (Ba), Carlos  Cavazo (Gt)を雇い立て直しを図ります。
Rhoadsの新しいバンドに合流するという話もありましたが、その直後に、飛行機事故にて亡くなってしまいます。

バンドはついにアメリカの会社「CBS Studio」と契約し、83年に「Metal Health」をリリースします。
このアルバムが、ビルボード1位という大ヒット作となります。

84年には「Condition Critical」をリリースします。
ヒット作となりましたが、87年の「Quiet Riot lll」がコマーシャルでの失敗により、バンドは勢いを失います。
作風もキーボードが入り、AOR的な要素が入ります。

マネージメントとの問題のためリリース後にDubrowがバンドを去り、後任に、Paul Shortinoが加入します。

88年には「Quiet Riot」をリリースしますが、バンドの勢いは戻る事なく、89年に解散します。


Kevin Dubrow (Vo)     Carlos Cavazo (Gt)     Rudy Sarzo (Ba)     Frankie Banali (Dr)

3rd : Metal Health (83)
4th : Condition Critical (84)

Kevin Dubrow (Vo)     Carlos Cavazo (Gt)     Chuck Wright  (Ba)     Frankie Banali (Dr)

5th : Quiet Riot lll (86)

Paul Shortino (Vo)     Carlos Cavazo (Gt)     Sean McNabb (Ba)     Frankie Banali (Dr)

6th : Quiet Riot (88)

 


メタル・ヘルス~ランディ・ローズに捧ぐ~(期間生産限定盤)

 

3️⃣ 再結成

90年、Dubrowはバンド名を名乗る権利を裁判で勝ち取り、Sean Manning (Gt), Kenny Hillery (Ba), Pat Ashby (Dr)というラインナップで、再結成します。

そして、93年に「Terrified」をリリースします。

95年に最初の2枚の日本のみでのリリースに終わったアルバムをミックスし、「The Randy Rhoads Years」としてリリース、同年「Down to the Bone」をリリースします。

97年にMetal Health時のラインナップに戻し、99年に「Alive and Well」をリリースします。
01年には、同ラインナップで、「Guilty Pleasures」をリリースします。

しかし、03年にバンドは2度目の解散を発表します。


Kevin Dubrow (Vo)     Carlos Cavazo (Gt)     Kenny Hillery (Ba)     Frankie Banali (Dr)

7th : Terrified (93)

Kevin Dubrow (Vo)     Carlos Cavazo (Gt)     Chuck Wright (Ba)     Frankie Banali (Dr)

8th : Down to the Bone (95)

Kevin Dubrow (Vo)     Carlos Cavazo (Gt)     Rudy Sarzo (Ba)     Frankie Banali (Dr)


9th : Alive and Well (99)
10th : Guilty Pleasures (01)

 


Condition Critical

 

4️⃣ 二度目の再結成 ~ 現在

04年に2度目の再結成が発表されます。
06年に「Rehab」をリリースします。
今までのサウンドとは違い、重低音なサウンドに少しオルタナの要素が入ったものになりました。

しかし、07年にDubrowが亡くなってしまいます。

バンドはメンバーチェンジを繰り返しながら、13年に元Love/HateのJizzy PearlをDubrowの後任として加入させ、14年に「10」をリリースします。

16年にJizzyはソロ活動のためバンドを去り、後任にSeann Nicolsを呼びますが、アルバム制作中にバンドを去ったため、James Durbinが加入し、全てのトラックのボーカルを再録音して、17年に「Road Rage」をリリースします。
19年には「Hollywood Cowboys」をリリースします。

 


Kevin Dubrow (Vo)     Neil Citron (Gt)     Tony Franklin (Ba)     Frankie Banali (Dr)

11th : Rehab (06)

Jazzy Pearl (Vo)     Alex Grossi (Gt)     Chuck Wright (Ba)     Frankie Banali (Dr)

12th : Quiet Riot 10  (14)

James Durbin (Vo)     Alex Grossi (Gt)     Chuck Wright (Ba)     Frankie Banali (Dr)

13th : Road Rage (17)
14th : Hollywood Cowboys (19)


 


Hollywood Cowboys

 

5️⃣ 考察

Quiet Riotですが、やはり、Mental HealthとCondition Criticalが有名ですよね。
キャッチーな曲と80年代のMTV独特のチープなミュージックビデオが印象的ですが、実はランディー・ローズ時代の初期二枚は当時は日本でしか販売されてなかったんですね。

そしてその二枚、特に「Quiet Riot ll」は個人的にはオススメです。

グラムメタルバンドの90年代になると、グランジに行くバンドと、AORに行くバンドに分かれますが、比較的イギリスの同年代のバンドがAORに入ってるんですよね。
Quiet Riotは80年代後期がAORっぽくなり、93年「Terrified」では、かなりイギリスハードロックリスペクトなハードロック/メタルにカムバックしてるんですよね。

最近の作品もとても良いですし、結構理想のバンド活動をしているイメージが強いですね。
「Rehab」だけはどうしてもダメですが、それ以外は基本良作です!

結構「Metanl Health」「Condition Critical」しか聞いた事ない人多いと思いますので、是非聞いてみてください!!

では、また次回まで! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘




Quiet Riot