Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

Treat (重金属系譜図6 - 80s欧州メタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
本日は80sスウェディッシュメタルの重要バンド「Treat」です!
Europeの陰に隠れてしまったバンドですので、知らない方も多いかもしれませんが、すごくカッコよいバンドですので、紹介させていただきます!

 

 

 

 

1️⃣ 結成 ー 黄金期

1981年にスェーデンのストックホルムにてRobert Ernlund (Vo). Anders Wilstrom (Gt). Leif Liljergren (Dr)にて結成されます。
最初は「The Boys」というバンド名でした。

83年にMats Dahlberg (Dr)が加入し、デモを録音、そのデモがMercury Recordsよりリリースされます。
会社との契約の際に、バンド名を「Treat」に改名します。

85年に一枚目「Scratch and Bite」をリリースします。
ヒット作となり、すぐに2枚目の制作に入ります。

86年には「The Pleasure Principle」をリリースします。
ヒット作と期待されましたが、同郷のバンド「Europe」の「The Final Countdown」とリリースが重なり、ヒットはしますが、予想違いの売れ行きとなってしまいます。
1枚目からは少しグラムメタルに寄り、欧州メタル的なイメージからアメリカンが強くなります。

87年に「Dreamhunter」をリリース。
シングル「World of Promises」がMTVで流れ、ヒット作となります。
この曲は後に、In Flamesのアルバム「Clayman」でカヴァーされます。


Robert Ernlund (Vo)     Anders Wikstrom (Gt)     Leif Liljegren (Gt)     Ken Siewertson (Ba)     Mats Dahlberg (Dr)

1st : Scratch and Bite (85)

Robert Ernlund (Vo)     Anders Wikstrom (Gt)     Leif Liljegren (Gt)     Ken Siewertson (Ba)     Leif Sundin (Dr)

2nd : The Pleasure Principle (86)

Robert Ernlund (Vo)     Anders Wikstrom (Gt)     Leif Liljegren (Gt)     Ken Siewertson (Ba)     Jamie Borger (Dr)

3rd : Dreamhunter (87)

 


スクラッチ・アンド・バイト (生産限定盤)


2️⃣ 低迷期 ー 解散 ー 再結成

89年に「Organized Crime」をリリースします。
Vertigo Records移籍1段でしたが、セールスは残念な結果となりました。
しかしながら、90年に日本でのライブを成功させます。

その後、Ernlundが脱退。 代わりにMats Levenが加入します。
92年に「Treat」をリリース。
再びセールスが悪かった事で、93年に解散となりました。

05年に「Weapons of Choice」というコンピレーションアルバムがリリースされ、これが予想以上に売れたために、バンドは再結成という決断をします。
06年にSweden Rock Festに出演。
バンドはUiversalと契約し、10年に復帰一作目の「Coup de Grace」をリリースします。

音楽性は原点復帰した様な作品となり、予想以上のセールスとなりました。

Frontiers Recordsに移籍し、16年には復帰2作目の「Ghost of Graceland」をリリース。
18年に「Tunguska」をリリースと完全復帰を果たします。


Robert Ernlund (Vo)     Anders Wikstrom (Gt)    Joakim Larsson  (Ba)     Jamie Borger (Dr)

4th : Organized Crime (89)

Mats Leven (Vo)     Anders Wikstrom (Gt)    Joakim Larsson  (Ba)     Jamie Borger (Dr)

5th : Treat (92)

Robert Ernlund (Vo)     Anders Wikstrom (Gt)    Nalle Pahlsson  (Ba)     Jamie Borger (Dr)  Patrik Appelgren (Keys)

6th : Coup de Grace (10)

Robert Ernlund (Vo)     Anders Wikstrom (Gt)    Pontus Egberg  (Ba)     Jamie Borger (Dr)     Patrik Appelgren (Keys)

7th : Ghost of Graceland (16)
8th : Tunguska (18)



Ghost of Graceland


3️⃣ 考察

Treatも80sスウェディッシュメタルには重要なバンドですよね!
とりあえず、デビューの「Scratch and Bite」が衝撃的でした。
Bon Joviパワーコードじゃなくて、短3度でやればこんなになるんだって感じで。笑

リフから考察して、グラムロックへ行くのは当然だったのですが、普通にBon Joviになった二枚目が痛かったのかもしれませんね。
「Dreamhunter」からはキーボードも増え欧州間はどんどんと戻りましたが。

そして90年代に関してはどのバンドもそうですが、グラムメタルバンドは活動休止か、グランジ路線、AOR路線に路線変更というのが主流でしたよね。

Treatはグランジとまでは言いませんが、グランジ方向へ行き活動停止となりました。

そして復活作の「Coup De Grace」では本当に不思議なんですが、Europeの復活後と同じ方向で戻って来ましたね。笑

意図していないなら本当に運が悪いのか何なのか。。
どちらが上とかでなく永遠に比べられてしまいますのでね。。

しかし、僕にとっては復活後のTreat大好きなんですよね!  Europe同様に。
今、Europeがちょっとプログロック方向へ向かってますので、この手のジャンルではTreatが一番熱いバンドだと思います!

オススメですが、初期なら「Scratch and Bite」「Dreamhunter」で、後期なら「Ghost of Graceland」「Tunguska」です。
特に後期の二枚はオススメです!!

ではまた次回! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘




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