Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

Silver Mountain 初級編 (重金属系譜図6 80s欧州メタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
今回はSilver Mountainです!!

この時期のスウェーデンメタルは、クラシック要素が少し入り、独特の世界観がありますよね。
多分、80sスウェーデンメタルというジャンルも作れるくらい独特です。

そして、Johansson兄弟はYngwieに加入しますので、いわばネオクラシカルメタルの前身のジャンルと定義しても良いと思います。
細かくしすぎると逆にわかりにくくなる可能性がありますので、今回は80s欧州メタルとして紹介いたします。

 

 

 

 

 

1️⃣ Silver Mountainとは?

1978年にスウェーデンのマルメにてJonas Hansson (Gt/Vo)を中心に結成されます。
79年には、「Man of No Present Existence」というシングルを自主出版でリリースします。

そして、Per Stadin (Ba)と、Anders Johansson (Dr)とJens Johansson (Key)の兄弟が加入しメンバーが固まり、84年に「Shakin’ Brains」をリリースします。

その後、Johansson兄弟がYngwie Malmsteenバンドに加入する事になり、初期メンバーだったMarten Hedener (Dr)を呼び戻し、Christer Mentzerが加入し、翌年の85年に2枚目のアルバム「Universe」をリリースします。
この年に来日も果たします。
公演の一つ、「ジャパンヘヴィメタルフェスティバル」での音源は「日比谷~ライブインジャパン’85」としてリリースされます。

成功していたかに見えましたが、バンドはRoadrunner Recordsとの契約が切れてレーベル探しに時間がかかり、バンドはスローダウンしてしまいます。

89年にメンバー交代の後に「Roses and Champagne」をリリースします。
しかし、セールスが伸びずに、Jonas Hanssonのアメリカへの移住と共にバンドは解散します。

01年に「Shakin’ Brain」のメンバーで再結成され、「Breakin’ Chains」をリリースします。
地元マルメで行われた再結成公演は11年に「A Reunion Live」としてDVDリリースされます。
ライブはJonas Hansson, Per Stadin, Eric Bjorn, Matz Bergentzのメンバーで行われました。


Jonas Hansson (Gt/Vo)     Per Stadin (Ba)     Jens Johansson (Key)     Anders Johansson(Dr)

1st : Shakin’ Brains (84)

Jonas Hansson (Gt)      Christer Mentzer (Vo)     Per Stadin (Ba)     Marten Hedener (Dr)      Eric Bjorn (Key)

2nd : Universe (85)

Jonas Hansson (Gt)     Johan Dahlstrom (Vo)     Per Stadin (Ba)     Eric Bjorn (Key)    Ciel Gustafsson(Dr)

3rd : Breakin’ Chains (01)

 


シェイキン・ブレインズ

 

 

 

2️⃣ 考察

本当に短命で終わったのがもったいないバンドですよね。
基盤にはDeep Purple, Rainbowを感じる事ができますし、NWOBHMの影響とそして、クラシックの影響とが見事にバランス良く混ざった素晴らしいバンドだと思います。

運命の分かれ道は、「Universe」の時だと思いますね。
確かにJohansson兄弟が抜けたことも大きい要因だとは思いますが、アルバムはかなり良作です。
同時期のEuropeはグラムメタル路線に行き成功しました。
Universe」はその観点から考察すると、ジャンル的に中途半端なんですよね。。

Yngwie's Rising Forceとデビューが同じなんですよ。
ネオクラというジャンルはまだ確立されてませんでしたので、変に極小のグラムメタルの要素を入れるよりまだNWOBHMの方向性に行けばと考えることもできます。
まあ結果論ですがね。

そして、01年の「Breakin' Chain」を聞いてもらえれば分かりますが、やはりネオクラでもグラムでもなくやりたかったことは、Deep PurpleやRainbowの路線だったと気づく事ができます。

今ではほぼほぼのジャンルは出尽くしてますので、変にメタルのジャンルにおいてトレンドに影響されることはなくなりましたが、80年代は、新しいジャンルが大量に生まれた黄金期ですので、焦ることも多かったでしょうね。。

メタルだけで10以上のジャンルが生まれたというのは以上ですからね。

リリースされた3枚は本当に全部おすすめです!
普通に1枚目から順に聞いていただければと思います!!

ではまた次回! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘

 

 

  


ユニヴァース