Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

UFO 初級編 (重金属系譜図70sハードロック)

こんにちは!
今日は、イギリスの重鎮UFOの初級編です。
ハードロックから、NWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)へと移行し、解散の後、再結成を経てバンド歴50年の波乱万丈のバンドの歴史の流れと、アルバムを見ていきましょう!!

 


1️⃣ 結成

1968年、ロンドン。
Phil Mogg(Vo).  Mick Bolton (Gt).  Pete Way (Ba) . Andy Parker (Dr)により結成されました。
元々は、「Hocus Pocus」と名乗っていましたが、69年にUFOに改名。
名前の通り、最初は60年代中旬に黄金期を迎えていたサイケやスペースロックを演奏してました。
70年にUFO1.  71年にUFO2 Flyingをリリース。
セールスは良くなかったが、曲単独がドイツのチャートに入るなど、徐々に知名度を上げていきました。
UFO2 Flyingは特にスペースロックの影響を受けた作品で、26分の曲があるなど、当時の流行を取り入れて制作されましたが、バンドはそのシーンに限界を感じ、これ以降シンプルでストレートなロック路線へと向かっていきます。


Phil Mogg (Vo) . Mick Bolton (Gt) . Pete Way (Ba) . Andy Parker (Dr)


1st :   UFO (70)
2nd : UFO2 : Flying (71)

 



2️⃣ マイケルシェンカー加入 ハードロック黄金期

73年にMick Boltonが脱退し、バンドに転機が訪れます。
ドイツのバンドScorpionsから当時18歳だったギタリストMichael Schenkerを雇います。
そして作られたPhenomenonは、Doctor DoctorやRock Bottomなどオールタイムでのバンドの名曲となり、UFOのハードロックという形ができたアルバムになりました。
75年にはForce It、76年にはNo Heavy Pettingと順調にアルバムをリリースし、イギリスだけなく、アメリカでも認知されるようになりました。

76年にはLights Outをリリース。 その際に、ギターも出来るキーボーディストとして、Paul Raymondが加入。
78年にリリースのObsessionではアメリカツアーを行いそのライブ音源としてStrangers In The Nightをリリース、これがセールス面で大成功します。


Phil Mogg (Vo) . Michael Schenker (Gt) . Pete Way (Ba) . Andy Parker (Dr)

3rd : Phenomenon (74)
4th : Force It (75)
5th : No Heavy Petting (76)

Phil Mogg (Vo) . Michael Schenker (Gt) . Pete Way (Ba) . Andy Parker (Dr) . Paul Raymond (Gt/Key)

6th : Lights Out (77)
7th : Obsession (78)

 


現象

 

3️⃣ シェンカー脱退 

成功を収めたバンドも、MoggとSchenkerの溝が深くなり、78年の10月にSchenkerが脱退。Scorpionsに戻り、MSG結成へと向かった。

後任に、元Skid Row(アイルランドの方)が選ばれ、80年にNo Place To Runがリリース。
しかし、その直後にPaul Raymondが脱退。代わりに、Neil Carterを入れて自主制作で、The Wild. The Willing And The Innocentをリリース。
82年には、Mechanixをリリース。UKチャート8位というヒットとなりました。

しかし、PeteがFastwayに呼ばれたため、バンドを脱退。後任にのちにMr.Bigに入るBilly Sheehanが加入するが、83年のMaking Contactでは、ベース不在でアルバムが制作されました。
最終的にこのアルバムの失敗で、バンドは解散へと追い込まれます。

84年に新生UFOを発表。 Phil mogg. Paul Raymon . Paul Grey (Ba)に、元Diamond HeadのRobbie France(Dr)と日本人ギタリストのAtmik Tommy Mというラインナップで活動再開し、Misdemeanorをリリースも89年には再び解散を発表してしまいます。


Phil Mogg (Vo) . Paul Chapman (Gt) . Pete Way (Ba) . Andy Parker (Dr) . Paul Raymond (Gt/Key)

8th : No Place To Run (80)

Phil Mogg Vo) . Paul Chapman (Gt) . Pete Way (Ba) . Andy Parker (Dr) . Neil Carter (Gt/Key)

9th : The Wild, The Willing And The Innocent (81)
10th : Mechanix (82)

Phil Mogg (Vo) . Paul Chapman (Gt) . Andy Parker (Dr) . Neil Carter (Gt/Key)

11th : Making Contact (83)

Phil Mogg (Vo) . Paul Grey (Ba) . Atmik Tommy M (Gt) . Paul Raymond (Gt/Key) . Jim Simpson (Dr)

12th : Misdemeanor (85)



フォース・イット

4️⃣ 再結成

91年にMoggとWayは、Clive Edwards (Dr)とLaurence Archer (Gt)を呼び、活動再開を発表します。
同年、High Stakes & Dangerous Menをリリース。
翌年には、黄金期のラインナップMogg. Schenker. Way. Raymond. Parkerでの再結成が実現し、95年にWalk On Waterをリリース。

順調かと思われた活動だが、ワールドツアー4日目のカリフォルニア州パロアルトでのライブでSchenkerは途中で演奏を止め退場。 そのままツアー自体が中止となった。
しかし、Schenkerは00年のアルバムCovenantと02年のSharkでは戻ってきました。


Phil Mogg (Vo) . Laurence Archer (Gt) . Pete Way (Ba) . Clive Edwards (Dr)

13th : High Stakes & Dangerous Men (92)

Phil Mogg (Vo) . Michael Schenker (Gt) . Pete Way (Ba) . Andy Parker (Dr) . Paul Raymond (Gt/Key)

14th : Walk On Water (95)

Phil Mogg (Vo) . Michael Schenker (Gt) . Pete Way (Ba) . Aynsley Dunbar (Dr) . Paul Raymond (Gt/Key)

15th : Covenant (00)

Phil Mogg (Vo) . Michael Schenker (Gt) . Pete Way (Ba) . Andy Parker (Dr)

16th : Sharks (02)

 

 

5️⃣ Vinnie Moore加入 ラストツアー

04年にVinnie MooreとJason Bonhamが加入し、You Are Hereをリリース。
05年には、Andy Parkerが復帰しMonkey Pazzleを06年にリリース。
ここからメンバーは安定し、The Visitor . Seven Deadly . A Conspiracy Of Stars . The Salentino Cutsをリリース。
18年にPhil Moggは現在決定しているツアー終わりでの引退を発表。
ロックダウンの影響で2021年現在でも7公演が予定されており、Moggの引退後バンドがどういう形で継続されるのか、気になるところではありますね。


Phil Mogg (Vo) . Vinni Moore (Gt) . Pete Way (Ba) . Jason Bonham (Dr) . Paul Raymond (Gt/Key)

17th : You Are Here (04)

Phil Mogg (Vo) . Vinni Moore (Gt) . Pete Way (Ba) . Andy Parker (Dr) . Paul Raymond (Gt/Key)

18th : Monkey Puzzle (06)

Phil Mogg (Vo) . Vinni Moore (Gt) . Jason Bonham (Dr) . Paul Raymond (Gt/Key)

19th : The Visitor (09)
20th : Seven Deadly (12)

Phil Mogg (Vo) . Vinni Moore (Gt) . Rob De Luca (Ba) . Jason Bonham (Dr) . Paul Raymond (Gt/Key)

21st : Conspiracy Of Stars (15)
22nd : The Salentino Cuts (17)

 

 

6️⃣ 考察

50年という歴史を持つUFO。
1番の黄金期は、Michael Schenker期でしょう!
UFOの魅力は個人的に、ハードな曲たちの中に光るバラード曲の良さですね。
70年代のというか、オールタイムで言ってもUFOはイギリスを感じることが出来る数少ないバンドだと思います。
ヒット曲も売れ筋と言えば、そう言えないこともないですが、シーンにこびているようでこびていない感じ。 独特のメロディーとフィルの歌唱法がなんかノスタルジックな気持ちにさせてくれるんですよね。

僕は個人的に、Vinnie Mooreの大ファンでして、彼の加入は最高のニュースでした。
しかもZeppelinのJBの息子も入るということで、アルバムYou Are Hereを待っていると。。
本当に驚きました。
というのも、半数くらいVinnie Mooreのインストアルバム(中期の作品)の曲に歌詞を付けただけだったんです。笑
このアプローチは始めてすぎて、、笑
確かに、シェンカーもシェンカー・バーデンプロジェクトでThank Youのインスト曲に歌詞を付けただけというのは、後にありましたが、それは、シェンカーの作品なんでありだと思うんですよね。

個人的に思い入れのあるバンドですので、系譜図とは別の日常ブログで、UFOについて個人的な思い出を追加で書いてみたいと思います。

ではまた次回!! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘



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