The Obssesed 初級編 （重金属系譜図７ - ドゥームメタル）（メタル系譜図）
今回は The Obssesedです！
結成からデビューまでかなり時間のかかったバンドですが、８０年中期にドゥームメタルというジャンルが確立した事で９０年代に全盛期を迎えたドゥーム界の重鎮、The Obssesedについてご紹介させて頂きます。
1️⃣ 結成
１９７６年アメリカのMaryland州にて「Warhorse」というバンドが結成されます。
これがバンドの前身となります。
７０年代後半には、「Leather Nunz」という名前になります。
バンドはHorseというバンドと合体し、そこで「The Obsessed」と改名します。
８３年に「Sodden Jackal」というEPをリリースします。
収録曲がMetal Bladsのコンピレーションに入り、８５年にはレコーディング契約を行います。
しかし、このデビューアルバムはリリースされることがありませんでした。
８０年後半にオリジナルメンバーのWinoがSaint Vitusに加入したために、バンドは解散します。
９０年にWinoがSaint Vitusを抜けるということで、The Obsessedが再結成され、幻となっていたデビューアルバム「The Obsessed」がリリースされました。
バンドはHellhound Recordsと契約し、翌年に「Lunar Womb」をリリースします。
リリース後、ベースのScott ReederはKyussに加入するために脱退し、Guy Pinhasが加入します。
バンドはColumbia Recordsと契約し、９４年に「The Church Within」をリリースします。
しかし、セールスが悪いことから契約を切られ、バンドも解散します。
WinoはSpirit Caravanを結成、０３年にはSaint Vitusに再加入します。
１１年にRoadburn Festに出演のために再結成。
その後、１３年までHell Fest, Maryland Death Festなどに出演の際に再結成されます。
１６年にWinoがバンドの完全復活を宣言し、Relapse Recordsと契約します。
１７年「Sacred」をリリースします。
Scott ‘Wino’ Weinrich (Gt/Vo) Mark Laue (Ba) Ed Gulli (Dr)
1st : The Obsessed (90)
Scott ‘Wino’ Weinrich (Gt/Vo) Scott Reeder (Ba) Greg Rogers (Dr)
2nd : Lunar Womb (91)
Scott ‘Wino’ Weinrich (Gt/Vo) Guy Pinhas (Ba) Greg Rogers (Dr)
3rd : The Church Within (94)
Scott ‘Wino’ Weinrich (Gt/Vo) Bruce Falkinburg (Ba) Seraphim (Gt) Brian Costantino (Dr)
4th : Sacred (17)
2️⃣ 考察
The Obssesedですが、影響はやはり初期のBlack Sabbathだと思います。
しかし、アメリカのバンドという事でSouthern Rockの影響もあり、ドゥームメタルファンでなくても聞きやすいバンドですね！
やはりWinoのバンドというイメージはあります。
当時アメリカの地下シーンはハードコアパンクとドゥームが主流でした。
この点に関しては今の日本に近い気がします。
違いはそのジャンルが当時新しく出来たサブジャンルだったという事です。
その流れに乗ったのがSt Vitusでした。 そしてWinoがやりたいことだけをやるバンドがThe Obssesedというイメージが個人的にはあります。
ドゥームとストーナーの差は本当に微妙でCandlemassやCathedralのようなヨーロッパのバンドは分かりやすくドゥームって言い切れるバンドが多いのですが、アメリカのバンドはもしかするとStoner/Doomという表記が一番良いのかもしれませんね。
オススメですが、やはりジャケット写真を含めて２枚目の「Lunar Womb」だと思いますので、このアルバムからというのがオススメです！
スタイルに一貫性がありますので、これが好きであれば、全て好きになると思います。
スローとアップテンポの曲のバランスも良い作品です！！
なので、一般的なドゥームのスローさが苦手な方でも、初期Black Sabbath（Vol.4あたり）を聞く感じで聞ける作品ですね！
ではまた次回 🤘🤘STAY METAL🤘🤘
