Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

Van Halen 初級編 (重金属系譜図5 グラムメタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
本日はグラムメタルの重要バンドVan Halenです。
CMに使われたりと曲は耳にした事ある方が多いと思います。
再結成や、Eddieが亡くなった時には新聞にも載る位、日本でも人気のバンドでした。

という事でやっていきましょう!

 

 

 

1️⃣ 結成 ~ David Lee Roth

1964年にVan Halen兄弟が「Broken Comb」というバンドを結成します。
学校を中心に活動を続けてましたが、74年に「Van Halen」という名前に改名し、次第に地元で名前が知られる様になります。
77年にデモを制作し、KISSのGene Simmonsが「Zero」と名付けられたバンドのデモをプロデュースしました。

バンドはレコード契約を獲得し、78年に「Van Halen」をリリースします。
このアルバムがビルボード19位まで上がり、バンドは成功を収めます。

その後すぐに、スタジオに戻り、79年に「Van Halen ll」をリリースします。
翌年には、「Women and Children First」をリリース、David Lee Rothの独特の歌唱法とEddie Van Halenのトリッキーなギターで、ヒット作が続きます。

更に翌年、「Fair Warning」をリリースします。
82年には「Diver Down」をリリースします。 カヴァーシングルの「Oh, Pretty Woman」が一般リスナーにも受け、大ヒットアルバムとなります。

83年にEddieは5150 Studioを建設します。
5150とは、精神障害者で今にも犯罪を犯しそうな事件を呼ぶ時に使われるポリスコード(警察内部の隠語)です。

そして、84年に「1984」をリリースします。
「Jump」や「Panama」「Hot for Teacher」などの名曲の入ったこのアルバムも大ヒットとなります。

このツアーの後に、Rothは方向性の違いや自身のソロ作品のヒットにより、バンドを抜ける決意を固めます。


David Roth (Vo)     Eddie Van Halen (Gt)     Michael Anthony (Ba)     Alex Van Halen (Dr)

1st : Van Halen (78)
2nd : Van Halen ll (79)
3rd : Women and Children First (80)
4th : Fair Warning (81)
5th : Diver Down (82)
6th : 1984 (84)


 


Van Halen

 

2️⃣ Sammy Hagar期

85年に、バンドは元MontroseのSammy Hagarを迎えます。
そして、86年に「5150」をリリースします。
このアルバムがバンドで初めてビルボード1位を獲得した作品となりました。

88年には「OU812」をリリース。
91年に「For Unlawful Carnal Knowledge」を95年には「Balance」をリリースします。

しかしながら、方向性の違いなどから、EddieとHagarが対立し、最終的にHagarはバンドを去ります。


Sammy Hagar (Vo)     Eddie Van Halen (Gt)     Michael Anthony (Ba)     Alex Van Halen (Dr)

7th : 5150 (86)
8th : OU812 (88)
9th For Unlawful Carnal Knowledge (91)
10th : Balance (95)

 


1984

 


3️⃣ Gary Cherone期  ~ 解散

Hagarの代わりは、元ExtremeのGary Cheroneに決まり、98年に「Van Halen lll」をリリースします。

しかし、後にEddieはCheroneに加入は、当時のレーベルWarner bros.による強制的なものだったと告白します。
その後すぐにEddieは病気の治療により、03年くらいまで表舞台から消えてしまいます。

復帰したEddieはVan Halenを復活させます。
05年まではHagarと、05~08年まではRothと再結成ツアーを行います。

そして、12年「A Different Kind of Truth」をリリースします。
その後もツアーを続けたバンドですが、2020年にEddieが癌により亡くなり、バンドは解散となりました。


Gary Cherone (Vo)     Eddie Van Halen (Gt)     Michael Anthony (Ba)     Alex Van Halen (Dr)

11th : Van Halen lll (98)

David Lee Roth (Vo)     Eddie Van Halen (Gt)     Wolfgang Van Halen (Ba)     Alex Van Halen (Dr)

12th : A Different Kind of Truth (12)




5150

 

 

 

4️⃣ 考察

ハードロックを知らない人でも「Jump」は聴いたことある方はかなり多いと思います。
しかし、やはりファーストアルバムの爆発力でしょう!
Runnin' with the Devilで始まり、ストレートなハードロックバンドかと思いきや、二曲目の「Eruption」で度肝を抜かれた人はたくさんいたと思います。

エディーの発明で画期的だったのは、ライトハンド奏法ですよね。
いわゆる、弦をピックで弾くのではなく、叩いて音を出す方法です。
普通の人なら指を広げて1フレットから7フレットくらいまでしか届かないんですが、それ以上開ける手の大きい人の演奏をレコードで聴いたエディーはこう弾いてるんじゃないか?と思って右手で直接弦を叩いて弾いたことから、生まれた奏法だと言われています。

そして、その奏法を78年のファーストアルバムで使っているんですよね。
それにやはり、David Lee Rothのボーカルですよね!
歌手というより、エンターテイナーなんですよね。 歌ってるというより、話しているというのか、、中々真似できないスタイルです。

正直、オススメを選ぶのは難しいバンドです。
全部良いんですよ。 特にファーストからOU812くらいまでは、本当に全部名盤です。
この時代の作品聴くとアメリカだ!って安心感があるんですよね。笑

確かに、90年代からは作品だけで判断すると少し退屈になりますが、最後の作品「A Different Kind of Truth」では完全にカムバックしてますし、そう考えて90年代のを聴くと良く感じるんですよね。

初級編ということですので、「Van Halen」「1984」「5150」の三枚をオススメとしておきます。笑

では、また次回! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘 




A Different Kind of Truth

Cinderella 初級編 (重金属系譜図5 グラムメタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
本日はBon Joviの次ときたらこのバンドでしょ?という事で、Cinderellaです。
短命バンドですので、短くなりますが、読んでいただければと思います!!


 

 

1️⃣ 結成 ~ 解散


1982年、アメリカのフィラデルフィア郊外のClifton Heightsにて、Tom Keifer (Vo)、Eric Brittingham (Ba)により結成されます。
その後、Michael Schermick (Gt)、Tony Destra (Dr)が加入して活動が始まります。

85年にKISSやBon Joviなどにより高評価を受けたバンドは、Mercury Recordsと契約します。
そして、86年に「Night Songs」をリリースします。
デビューアルバムが大ヒットし、初ツアーをPoisonと共にLoudnessのオープニングとして周り、Bon Joviのオープニングも務めました。

88年には「Long Cold Winter」をリリースします。
ブルースロックサウンドを全面に出したアルバムとなりました。

90年には「Heartbreak Station」をリリースしますが、アルバムリリース後にボーカルのKeiferは声帯異常により、声を失います。 数回の手術の後に94年に「Still Climbing」をリリースしますが、95年にMercury Recordsより契約解除されてしまい、バンドは解散します。

活動は継続し、99年にSony Recordsと契約をしますが、アルバム制作前に契約解除となりなす。
それでも活動は続けておりましたが、2017年にKeiferが公式に声明を出し、バンド内の問題が発生し今後の予定は未定だと発表しました。


Tom Keifer (Vo)     Eric Brittingham (Ba)     Jeff LaBar (Gt)     Fred Coury (Dr)

1st : Night Songs (86)
2nd : Long Cold Winter (88)
3rd : Heartbreak Station (90)

Tom Keifer (Vo)     Eric Brittingham (Ba)     Jeff LaBar (Gt)     Kenny Aronoff (Dr)

4th : Still Climbing (94)

 


Night Songs

 


2️⃣ 考察

正直言いますと、今回がきちんとは始めての視聴でした。
ビジュアルイメージから、もっとアイドル的な感じだと思って敬遠してましたが、めちゃめちゃ男臭いバンドで驚きました。笑

正直結構好みのサウンドかもしれません。
こちらもBon Joviと同じく、カントリーの影響をモロに出していて、それでいてボーカルが80sアメリカンハードロックなハスキーボイス。

最高のスタートダッシュから、病気など運が悪い事もあり、あとは個人的な考察ですが、マーケティングを間違えたのではないかとも思います。
他のグラムメタルバンドに比べて、少しサウンド異色ですので、復活の際に昔のグラムメタルのリスナーに向けてマーケティングをした可能性がありますね。

ちょうどソニーに契約を切られた2000年前後は、オールドスクールハードロックのリバイバルブームが来てましたので、作品が少しそのブームから外れていたのか、人間関係か深いところは分かりませんが、是非、新譜を聴いてみたいなと思いました!!

次回は、よりメタルなバンドへといきます!
では、また次回! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘



Long Cold Winter

ACCEPT 初級編 (重金属系譜図4 ジャーマンメタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
前回、グラムメタルに移りましたが、ジャンル的に70sハードロックかジャーマンメタルか迷っている間に忘れていたジャーマンメタルの重鎮をやってしまいます。
ACCEPTです!

この前、見に行った「Loads of Chaos」のパーティーシーンでFast as a sharkが使われてて、あっ!ってなりました。笑
では、書いていきます!!

 

 

1️⃣ 結成

1968年にUdo Dirkschneider (Vo), Michael Wagener (Gt)により結成されます。
最初は、「Band X」と名乗ってましたが、すぐに「Accept」に改名します。

数々のメンバーチェンジを繰り返し、76年にUdo Dirkschneider (Vo), Wolf Hoffmann (gt), Gerhard Wahl (Gt), Peter Baltes (Ba), Frank Friedrich (Dr)に落ち着き、ドイツで初めての一つとされているロックフェス「Rock am Rhein」に出演します。

そして、レーベル契約を果たし、「Accept」をリリースします。
コマーシャル的な成功を得れられませんでしたが、80年にリリースした「I’m a Rebel」でメディアの注目を集めます。
その理由は、「I’m a Rebel」という曲が元々、「AC/DC」のために書かれた曲でしたが、結局ボツとなってリリースされなかった曲だったからでした。

81年には「Breaker」をリリースします。
そして、Judas Priestと共に初めてのヨーロッパ以外でのツアーを行います。


Udo Dirkschneider (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Jörg Fischer (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Frank Friedrich (Dr)    

1st : Accept (79)

Udo Dirkschneider (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Jörg Fischer (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Stefan Kaufmann (Dr)  

2nd : I’m a Rebel (80)
3rd : Breaker (81)

 


I?M a Rebel

 

 

2️⃣ 黄金期

82年に「Restless and Wild」をリリースします。
このアルバムは今までにないジャンルだとメディアに取り上げられ、後にスピードメタルとジャンル付けされる事になります。

83年には「Balls to the Wall」をリリースします。
コンセプト的なアルバムとなり、政治、性、人間関係など社会的な問題をテーマにしたアルバムとなりました。

85年にリリースされた「Metal Heart 」でバンドの人気は確実なものとなりました。

86年には「Russian Roulette」をリリースしますが、この時にUdoがバンドから解雇されます。
しかし、メンバーとUDOの関係は良好で、UDOというソロバンドを立ち上げたことを後押しする様に、Acceptの作曲陣は彼のファーストアルバム「Animal House」の全曲を作曲しました。

Udoの後任には、アメリカ人シンガーのDavid Reeceが選ばれ、89年に「Eat the Heat」をリリースします。


Udo Dirkschneider (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Herman Frank (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Stefan Kaufmann (Dr)   

4th : Restless and Wild (82)
5th : Balls to the Wall (83)

Udo Dirkschneider (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Jorg Fischer (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Stefan Kaufmann (Dr)   

6th : Metal Heart (85)
7th : Russian Roulette (86)

David Reece (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Jim Stacey (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Stefan Kaufmann (Dr)   

8th : Eat the Heat (89)

 


メタル・ハート(期間生産限定盤)

 

 

3️⃣ Udoの復帰と活動休止

93年Udoが復帰して、「Objection Overruled」がリリースされます。
ヨーロッパとアメリカでヒットし、すぐに翌年94年に「Death Row」をリリースします。

96年に「Predator」をリリースします。

しかし、97年から05年までメンバーは別々のプロジェクトに力を入れたため、活動休止状態となります。

バンドは、05年にヨーロッパ、ロシア、日本での再結成ツアーのために復活しますが、これがこのUdoがいるラインナップでは最後のツアーとなりました。


Udo Dirkschneider (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Stefan Kaufmann (Dr)   

9th : Objection Overruled (93)
10th : Death Row (94)

Udo Dirkschneider (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)    Peter Baltes (Ba)

11th : Predator (96)



Objection Overruled

 

  


4️⃣ 現在

09年にバンドは新しい作品に向かい動いていると公表し、Mark Tornillo (Vo)とセッションをし、彼が新しいシンガーに任命されます。
そして、09年にプロデューサーにAndy Sneapを迎え、14年ぶりのアルバム「Blood of the Nations」をリリースします。

この作品が世界的にヒットし、12年には「Stalingrad」をリリースします。

14年に、「Blind Rage」をリリースしますが、直後にメンバー二人、Frank, Schwarzmannが抜けることを発表。

17年に「The Rise of Chaos」をリリースします。
18年には、初期メンバーのBaltesが脱退を発表します。

Hoffmannを中心に活動を続け、21年に「Too Mean to Die」をリリースします。


Mark Tornillo (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Herman Frank (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Stefan Kaufmann (Dr)   

12th : Blood of the Nations (10)
13th : Stalingrad (12)
14th : Blind Rage (14)

Mark Tornillo (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Uwe Lulis (Gt)     Peter Baltes (Ba)     Christopher Williams (Dr)   

15th : The Rise of Chaos (17)

Mark Tornillo (Vo)     Wolf Hoffmann (Gt)     Uwe Lulis (Gt)     Phillip Shouse (Gt)     Martin Motnik (Ba)     Christopher Williams (Dr) 

16th : Too Mean to Die (21)

 


ブラッド・オブ・ザ・ネイションズ

 

5️⃣ 考察

ACCEPTは、確かに初期はAC/DCと比較される様なスタイルでデビューしていますが、「Restless and Wild」が全てを変えましたね。(厳密にいうと「Breaker」からメタルに寄りましたが)
あのイントロから入るギターリフが最高なんですよね!

Restless〜「Metal Heart」までは捨て曲なしの名盤三枚だと思います!

今のACCEPTは本当に評価も良く、最高にカッコ良い正統派メタルバンドですが、05年の再結成ライブが見れたのは本当に財産でした。
歌がうまい人は何万といますが、要は、曲(バンドサウンド)との相性なんですよね。
上手いだけで何も引っ掛かりがないという人がほとんどですので、UDOがACCEPTにいたという事自体でもう奇跡なんですよね。

多分、初期のスタイルのバンドのままだと、永遠と「AC/DCみたいなバンド」になっていた可能性はありますし。

とはいえ、今のTornilloも系統は同じ感じでもUDOとまた違ったキャラクターを持った声ですので、良いですね!
しかも、新作はサウンドやリフがかなり、Priestっぽくというのか、正統派ジャーマンメタルっぽくというかになりましたので、次作も本当に楽しみです!!

オススメは、初期なら、「I'm a Rebel」「Breaker」、黄金期でマストなのは、「Reatless and Wild」「Metal Heart」「Balls to the Wall」、再結成で「Objection Overruled」、ボーカル交代からは「Blood of the Nations」「Too Mean to Die」ですね。

次回はグラムメタルに戻ります!
ではまた次回! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘


 


トゥー・ミーン・トゥ・ダイ[プロデューサーにアンディ・スニープ、トリプル・ギター体制で制作|CD(日本語解説書封入/歌詞対訳付)]

Bon Jovi 初級編 (重金属系譜図5 グラムメタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
本日より、グラムメタルのバンド紹介に入ります。
まずは、メタルかどうかの物議はありますが、Def Lepardと同じ理由で、Bon Joviをやります!
最近は、全くメタルではないですが、今回の記事のために聞いてみたら、それはそれでカッコイイサウンドになってますので、是非読んでいただければと思います!

 

 

 

1️⃣ 結成

1975年より、Jon Bon Jovi (Vo)はライブ活動を始めます。
78年にDavid Bryan (Key)と出会い、「Atlantic City Expressway」というバンドを結成します。
活動を続けつつ、Jonは82年にPower Station Studiosというスタジオでの仕事に就き、仕事の合間にデモを録音し始めました。
83年に地元のラジオ局で、業界人と会う機会があり、その際に後のヒットシングル「Runaway」も入ったデモを渡します。

次第に、ラジオでの再生も増え出し、84年に1枚目のアルバム「Bon Jovi」をリリースします。
Jonはバンド名を付けたがっていましたが、プロデューサーの意見で名前をバンド名とすることになります。
このアルバムのシングル曲「Runaway」がヒットし、85年に「7800° Fahrenheit」をリリース。

この頃アメリカではグラムメタルがムーブメントとなり、その流れから、Rattなどの同ジャンルのバンドとツアーを周る様になります。


Jon Bon Jovi (Vo)    Ritchie Sambora (Gt)     Alec John Such (Ba)     Tico Torres (Dr)     David Rashbaum (Key)

1st : Bon Jovi (84)

Jon Bon Jovi (Vo)    Ritchie Sambora (Gt)     Alec John Such (Ba)     Tico Torres (Dr)     David Bryan (Key)

2nd : 7800° Fahrenheit (85)

 


7800°ファーレンハイト+3

 

 

2️⃣ 黄金期


86年に「Slippery When Wet」をリリースします。
このアルバムが彼らの人気を決定的なものにします。 バンドはAmerican Music AwardとPeople’s Choice Awardsを受賞、「Livin’ on A Prayer」がMTV Video Music Awardを受賞します。

88年に「New Jersey」をリリースし、このアルバムも大ヒットしました。
しかしながら、アルバムの完成度や運営方法に疑問を持ったJonはマネージメント契約を解除します。
そして、自らのプロダクション「Bon Jovi Management.」を作ります。

そして、92年に「Keep the Faith」をリリースします。
完成度は上がったものの、メタルの要素がなくなり、ロック作品になりました。

95年に「These Days」をリリースします。
00年に「Crush」をリリース、1stシングルの「It’s My Life」がバンドで最も成功したリリースとなりました。


Jon Bon Jovi (Vo)    Ritchie Sambora (Gt)     Alec John Such (Ba)     Tico Torres (Dr)     David Bryan (Key)

3rd : Slippery When Wet (86)
4th : New Jersey (88)
5th : Keep the Faith (92)

Jon Bon Jovi (Vo)    Ritchie Sambora (Gt)    Tico Torres (Dr)     David Bryan (Key)

6th : These Days (95)
7th : Crush (00)

 


SLIPPERY WHEN WET

 

3️⃣ 現在

02年に「Bounce」をリリースします。
バンドにハードロックの要素が戻り、ヘヴィーでダークな作品となりました。
05年には「Have a Nice Day」でヘヴィーな要素を少し残すも07年「Lost Highway」のでは、再び90年代のサウンドに戻りました。

09年には「The Circle」を、13年には「What About Now」、15年「Burning Bridges」、16年「This House is Not for Sale」、20年に「2020」と90年代の黄金期のサウンドでコンスタントにリリースしています。


Jon Bon Jovi (Vo)    Ritchie Sambora (Gt)    Tico Torres (Dr)     David Bryan (Key)

8th : Bounce (02)
9th : Have a Nice Day (05)

Jon Bon Jovi (Vo)    Ritchie Sambora (Gt)     Hugh McDonald (Ba)     Tico Torres (Dr)     David Bryan (Key)

10th : Lost Highway (07)
11th : The Circle (09)
12th : What About Now (13)

Jon Bon Jovi (Vo)    Phil X (Gt)     Hugh McDonald (Ba)     Tico Torres (Dr)     David Bryan (Key)

13th : Burning Bridges (15)
14th : This House is Not for Sale (16)
15th : 2020 (20)


クラッシュ+3

 

 

4️⃣ 考察

もちろんですが、僕はBon Joviは通ってませんが、メタルヘッズの目線ではなく、音楽好きの目線で言いますと、ヘヴィーさがなくなったBon Joviってロック系ボーイズバンドのヒット曲そっくりなんですよね。
そう考えて、初期作品を聞くと、元々アイドル路線、大衆音楽路線だったのかもしれません。
売れるという曲構成、メロディー、歌詞の3つが初期から備わっていたので、自分の表現というよりも、音楽で生活したいというプランが強くあったのだと思います。

ビジュアルも良いですしね。

もちろん、「Slippery When Wet」みたいなヒット作も良いですが、去年の「2020」なんか個人的に好きかもしれません。笑
僕、結構ブルーグラス好きなんで、その要素が結構入っていて。

なんなら、ブルーグラスやカントリーでアルバム作ったら買うと思います。笑
やはり、年齢を重ねて、自分のルーツがモロに出てしまうアルバムを作るというのは聞いていて気持ち良いですね。

今回の記事ですごく今のBon Joviに興味が出ましたので、新作も楽しみにしてます。
メタルバンドとしてではなく、ロックバンドとしての期待ですが。。笑

オススメは、「7800° Fahrenheit」「Slippery When Wet」「Crush」から入るのが一番だと思います。
そして、最近のを聞いてない方には「2020」はなかなかの良作ですので、是非!

では、また次回! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘



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重金属系譜図5 グラムメタル (メタル系譜図)

こんにちは!
今回は、次のジャンルに進みます! 
「グラムメタル」です!  日本ではLAメタルという方がピンとくる方が多いかと思いますが、グラムメタルで統一します。理由も記事に書いてますので、、初めていきましょう!

 

 

 


1️⃣ 定義

80年代に起こったNWOBHMムーブメントがアメリカへと渡った際に、アメリカ人的に解釈されて生まれたものだと思います。
日本で少し後に生まれたヴィジュアル系というジャンルが音楽的ではなく、ジャンルの生まれ方や雰囲気的に近いと思います。

NWOBHMは商業的音楽要素をほとんど持たないのに対して、グラムメタルは、キャッチーな大衆音楽とメタルを足した音楽が主流です。

グラムメタルは、ヘアメタルやL.Aメタルなどとも呼ばれる事もありますが、ヘアメタルは流行っていた当時に正統派のメタルバンド達が、見た目だけで中身のないバンドという悪い比喩で使われたことが多く、L.A.メタルに関しては多分日本だけの呼び名だという事で、ここではグラムメタルで統一します。

当時のアメリカの音楽シーンはヒット作を出してやっと認められるという商業的な実力主義が主流だったと、ヨーロッパのバンドもバラード曲をアメリカ市場向けに大量に作るバンドが出てきて、さらにはMTVの出現により、ビジュアル的でキャッチーなMVが世界中に放送された事がこのジャンルが流行した事に深く関係していると思います。

 

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2️⃣ 主要バンド

Bon Jovi
Cinderella
Danger Danger
Motley Crue
Van Halen
Dokken
Extreme
Lizzy Borden
W.A.S.P.
Twisted Sisters
Winger
Skid Row
Mr. Big
Quiet Riot
Poison
Ratt
Guns ’n’ Roses

などなど。。。

 


3️⃣ 考察

大まかには定義で書いた事で間違いはないと思いますが、このジャンルの複雑さは、大衆音楽が深く絡んでいるので、難しいです。
簡単に例えると、NWOBHMのシーンにメインストリームのミュージシャン達が深く関与したらこうなった、みたいな印象があります。

それは、演奏能力の高さということではなく、まず売れる事という概念が強くあり、それから、NWOBHMの大衆受けしにくい要素を削ぎ取っていったと言えば良いのでしょうか?
結果的に、80年代のアメリカではメインストリームを食ったと言っても良いくらいの大ムーブメントとなり、メタルだと知らなく普通に聞いていた人も多かったのではないでしょうか?

MTVの登場ともバッチリとタイミングが合いましたし、逆に言えば、このムーブメントのせいで、90年代のメタル界が冷たいものになった原因とも言えます。

このムーブメントから更にメタルの新ジャンル誕生へと90年代に発展すれば話は変わりますが、元々、イギリスのメタルの要素を最小限に抑えて出来たムーブメントですので、この後、グランジオルタナなどロックへと形を変えていってしまいました。

メタルヘッズがヴィジュアル系が苦手な人が多い様に、当時はグラムメタルを否定していた人も多かったと思いますが、今となれば、あの盛り上がりと曲の雰囲気は80年代のあの時代しか作れないものだと思います。
最近また、グラムメタルのリバイバルもあり、グラムメタルはアメリカンメタルの黄金期ということは間違いないと思います。

ただし、80年代のグラムメタルムーブメントの地下では、スラッシュメタルデスメタルが誕生しておりますので、アメリカのメタルと言えば、グラムメタルだと言い切れない所もありますね。

80年代から、ジャンルを細分化しているんですが、正直例えば、Ozzy OsbourneDioとかが入れるジャンルがないんですよね。。笑
OzzyはNWOBHMではないですし、そして絶対グラムメタルではないし。笑
これは、細分化しておいての「80sメタル」という大枠も作るしかない感じですね。


さて、次回からは、いつも通りグラムメタルのバンド紹介に行きます!
正直、このジャンルは僕はかなーり薄くしか通ってませんので、新しいアイデアがもらえそうで、楽しみにしてます!!

では、また次回 🤘🤘Stay Metal🤘🤘

Grave Digger 初級編 (重金属系譜図4 ジャーマンメタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
前回次のジャンルに行くと言ってましたが、一つ残っていましたので、今回で最後のジャーマンメタルにさせていただきます。
今回は、Grave Diggerです!
このバンドも典型的な正統派ジャーマンメタルで、後のパワーメタル、バイキングメタルに影響を与えたバンドだと思います!

 

 

 

1️⃣ 結成

83年にドイツ、Gladbeckにて、Chris Boltendahl (Vo) , Peter Masson (Gt) , Willi Lackmann (Ba) , Albert Eckardt (Dr)にて結成されます。
同年、二曲をレコーディングし、コンピアルバム「Rock from Hell」に収録されます。
そして、デビューアルバム「Heavy Metal Breakdown」をリリースします。

85年には、二枚目のアルバム「Witch Hunter」を86年には「War Games」をリリースします。
87年に、バンドの名前が「Digger」に変わります。そして、その名義で「Stronger Than Ever」がリリースされます。
しかし、アルバムは失敗に終わってしまい。 そのままバンドは解散してしまいます。


Chris Boltendahl (Vo)     Peter Masson (Gt)      Willi Lackmann (Ba)     Albert Eckardt (Dr)

1st : Heavy Metal Breakdown (84)

Chris Boltendahl (Vo)     Peter Masson (Gt)      Rene T. Bone (Ba)     Albert Eckardt (Dr)

2nd : Witch Hunter (85)

Chris Boltendahl (Vo)     Peter Masson (Gt)      C. F. Frank (Ba)     Albert Eckardt (Dr)

3rd : War Games (86)

Chris Boltendahl (Vo)     Uwe Lulis (Gt)      Willi Lackmann (Ba)     Albert Eckardt (Dr)

4th : Stronger Than Ever (86) (Digger名義)

 

 


WITCH HUNTER

 

2️⃣ 再結成

91年にバンドは再結成します。
そして93年にカムバックアルバム「The Reaper」をリリースし、95年に「Heart of Darkness」をリリースします。

96年にリリースされた「Tunes of War」、「Kights of the Cross」、「Kights Temper」、「Excalibur」の4作品が「Middle Ages Trilogy」と呼ばれており、全て中世のコンセプトアルバムとなりました。

その後、01年に「The Grave Digger」、03年「Rheingold」、05年に「The Last Supper」を06年に「Liberty or Death」をリリースします。

09年には、Napalm Recordsに移籍し、「Ballads of a Hangman」をリリースします。


Chris Boltendahl (Vo)     Uwe Lulis (Gt)      Tomi Gottlich (Ba)     Jorg Michael (Dr)

5th : The Reaper (93)

Chris Boltendahl (Vo)     Uwe Lulis (Gt)      Tomi Gottlich (Ba)     Frank Ullrich (Dr)

6th : Heart of Darkness (95)

Chris Boltendahl (Vo)     Uwe Lulis (Gt)      Tomi Gottlich (Ba)     Stefan Arnold (Dr)


7th : Tunes of War (96)

Chris Boltendahl (Vo)     Uwe Lulis (Gt)      Jens Becker (Ba)     Stefan Arnold (Dr)     Hans Peter (Key)

8th : Knights of the Cross (98)
9th : Excalibur (99)

Chris Boltendahl (Vo)     Manni Schmidt (Gt)      Jens Becker (Ba)     Stefan Arnold (Dr)     Hans Peter (Key)

10th : The Grave Digger (01)
11th : Reigngold (03)
12th : The Last Supper (05)
13th : Liberty or Death (07)

Chris Boltendahl (Vo)     Manni Schmidt (Gt)     Thilo Hermann (Gt)      Jens Becker (Ba)     Stefan Arnold (Dr)     Hans Peter (Key)

14th : Ballads of a Hangman (09)


 


EXCALIBUR-REMASTERED 2006

 

 

3️⃣ 現在

2010年に、「The Clans Will Rise Again」をリリースします。「Tunes of War」の様にスコットランドの歴史を描いてますが、この作品はコンセプトアルバムではありませんでした。

12年には、「Clash of the Gods」をリリースします。
EU,UKを中心にツアーを行い、ブラジルでもライブを行います。

14年に、「Return of the Reaper」を、17年に「Healed by Metal」、18年に「The Living Dead」を、20年には40周年を記念したアルバム「Fields of Blood」をリリースと、勢いが止まらない!!


Chris Boltendahl (Vo)     Axel Ritt (Gt)     Jens Becker (Ba)     Stefan Arnold (Dr)     Hans Peter (Key)

15th : The Clans Will Rise Again (10)
16th : Clash of the Gods (12)
17th : Return of the Reaper (14)

Chris Boltendahl (Vo)    Axel Ritt (Gt)      Jens Becker (Ba)     Stefan Arnold (Dr)     Marcus Kniep(Key)

18th : Healed by Metal (17)
19th : The Living dead (18)

Chris Boltendahl (Vo)     Axel Ritt (Gt)     Jens Becker (Ba)     Marcus Kniep (Dr)

20th : Fields of Blood (20)

 


Return of the Reaper


4️⃣ 考察

初期の作品はNWOBHMの要素がかなり強く、Iron Maidenの様な雰囲気を持つバンドでしたが、再結成からは、正統派メタルにクサイコーラスと典型的なジャーマンメタルバンドになり、更にコンセプトが中世やスコットランドとバイキングの要素も入りましたが、音楽的にはメロディーの路線が変わったというだけで、常に良質な正統派メタルです。

バイキングメタルは、終始メロディーがあるのに対し、このバンドは正統派メタルの合間にバイキングのメロディーが乗るので、バイキングメタルが苦手な方でも聴きやすいバンドだと思いますよ。


結構、過小評価されがちなバンドですが、一回聞いてみる価値は絶対あるバンドです!

オススメですが、初期作品なら、「Witch Hunter」、再結成後の中期なら「Exculibur」、「Tunes of War」、後期はほぼ全作が良作です。「Fields of Blood」「Return of the Reaper」などが個人的には好きです!

では、次回は、次のジャンルに入ります!
ではまた次回!  🤘🤘Stay Metal🤘🤘

 


Fields Of Blood

Uli Jon Roth 初級編 (重金属系譜図4 ジャーマンメタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
本日は、Uli Jon Rothです。 今回でとりあえず、ジャーマンメタルは終わりにして、次回はジャンル考察から新たなジャンルに移ります!

後のネオクラに多大な影響を与えたUli Rothですが、90年代は一切表舞台から消えてしまいます。
初級編ではとりあえず、全体的な流れだけ抑える感じで書いていきたいと思います!

 

 

 

1️⃣ Dawn Road ~ Scorpions

1970年の初めに、「Dawn Road」というバンドの結成に関わります。
73年にMichael SchenkerがUFOへの参加のためにScorpionsを脱退し、「Dawn Road」の4人がScorpionsと合流します。
最終的に、その時点でレコードデビューしていた、Scorpionsの名前を使う事になり、RothはそのままScorpionsのメンバーとなります。

 


Fire Wind

 


2️⃣ Electric Sun

商業的な路線に傾き始めたScorpionsに不満を持ったRothはScorpionsを脱退し、自分のバンド「Electric Sun」を結成します。
78年にScorpionsで来日し、日本で得た新しい音楽感、哲学にインスパイアされて製作された「Earthquake」が79年にリリースされます。

Jimi Hendrixの魂に捧げるという副題がつけられ、そのアートワークには、Hendrixの最後の恋人であったMonika Dannemannが担当します。
そのアートワークは「Rising Force」という名前がつけられ、後にAlcatrazを脱退したYngwie Malmsteenのバンド名にRising Forceが使われました。

ちなみに、アートワークの裏表紙を書いたのは、レイラ・ワタナベという日系フランス人で、Scorpionsの「Taken by Force」の最後の曲「Born to Touch Your Feelings」の最後のセリフでフランス語パートを担当しています。

2枚目の製作前に、ドラマーのClive Edwardsが脱退し、代わりにSidbatta Gautamaが加入します。
2枚目はさらに精神世界を描いた曲が多くなり、本人曰く、当時のエジプトのサダト大統領に捧げるとしました。(平和活動の功績を称えて)

アートワークは再びモニカが書きましたが、最初、ジャケット右にアルバム収録曲にもある広島の原爆が描かれており、このアルバムは全てがポジティブ出ないといけないというRothの意向で書き直されました。

3枚目の製作前にオリジナルギター「Sky Guitar」が開発されます。
通常のギター22-24フレットに対し、30フレットでピックアップも通常と違うコイルの巻き方という規格外のギターでした。
そのギターが作品で初めて披露されたのが、85年の「Beyond the Astral Skies」です。

Michael Flexigや弟Zeno Rothなども参加して、バンド作品というより一つのプロジェクトの様な壮大な作品になりました。


Uli Roth (Gt/Vo)     Clive Edwards (Dr)     Ule Ritgen (Ba)

1st : Earthquake (79)

Uli Roth (Gt/Vo)     Sidhatta Gautama (Dr)     Ule Ritgen (Ba)

2nd : Fire Wind (80)

Uli joth (Gt/Vo)     Ule Ritgen (Ba)     Nicky Moore (Vo)     Clive Bunker (Dr)     Michael Flexig (Vo)     Zeno Roth (Gt)

3rd : Beyond the Astral Skies (85)

 


天地震動~ジミ・ヘンドリックスの魂に捧ぐ~(紙ジャケット仕様)

 

3️⃣ ソロ活動期

その後、Rothは4つの交響楽と2つのコンチェルトを製作するため、一時バンド活動から遠ざかります。
91年に「Aquila Suite」を録音しますが、金銭面と内容面でリリースはされませんでした。
(98年にリリースされる事になります)
この作品は、ピアノ作品でギターは一切使用されませんでした。

96年にSky Guitarを全編に使用したアルバム「Sky of Avalon」がリリースされますが、これもプロジェクトの様なものでした。

バンド活動復活のきっかけとなるのが、98年のドイツ版のG3でした。
Joe SatrianiとMichael SchenkerとのG3でしたが、これで、再び注目される事になります。
その後、Brian Mayのライブでのゲスト参加やDVDにもなった「Castle Donington」でのライブと次第に露出が増えていきます。

00年には、「Transcendental Sky Guitar」をリリース。
G3でのライブ演奏と、Don Aireyとのセッションを元に作られた2枚組のアルバムになりました。

03年には、ヴィヴァルディの四季をカヴァーしたアルバム「Metamorphosis of Vivaldi’s Four seasons」をリリースします。
引き続きDon Aireyがハープシーコードでゲスト参加しました。

06年には、ScorpionsのゲストとしてWacken Open Festで演奏し、07年には、The Smashing PumpkinsのゲストとしてRock am Ring Festへ出演します。

この頃にSky of Avalonプロジェクトが動き出し、06年に「Under a Dark Sky」をリリースします。

2010年頃より、イギリスのバーミンガムに拠点を移し、地元のミュージシャン達を集め、年間100以上のライブをこなす様になりました。
そして、その活動からの発展で、Scorpions時代の曲を主に演奏するライブシリーズが生まれ、15年に「Scorpions Revisited」としてリリースされました。

そのツアーでソロ活動の始まりの場所「中野サンプラザホール」での公演が決まり、DVDとしてリリースされます。


Uli Jon Roth (Piano/Composing)

4th : Aquila Suite (91)

Uli Jon Roth (Gt)     Tommy Heart (Vo)     Michael Flexig (Vo)

5th : Sky of Avalon (96)

Uli Jon Roth (Gt)     Don Airey (Key)

6th : Transcendental Sky Guitar (00)
7th : Metamorphosis of Vivaldi's Four Seasons (03)

Uli Jon Roth (Gt)      Mark Boals (Vo)     Liz Vandall (Vo)

8th : Under a Dark Sky (06)

Uli Jon Roth (Gt)     Nathan James (Vo)     Liz Vandall (Vo)     Jamie Little (Dr)     Ule Ritgen (Ba)      Niklas Turmann (Gt/Vo)     Corvin Bahn (Key/Vo)     David Klosinski (Gt)

9th : Scorpions Revisited (15)    

 


Transcendental Sky Guitar

 

4️⃣ 考察

僕にとって、Uliさんがいなければ今がないというくらいに影響を受けた方ですので、考察はかなり困ります。笑
が、まずは、たくさんの事についてパイオニアなんですよ。
まず、Uliさんはギター以外に、ピアノ、ヴァイオリンもプロ並みに上手く、当時ギターでアルペジオを演奏している人で有名な人はいませんでした。
今では、スイープピッキングとして定着している奏法ですが、当時はブロークンコードなどと呼ばれて、コードの構成音をアルペジオで弾くのをロックギターで最初にやった方だと思います。
そして、ハードロックやメタルにオーケストラを使用するというバンドは90年代にもにいましたが、オーケストラにロックギターが入るというのは、彼が先駆者の一人だと思います。

今のところ、90年代の作品がかなり未発表になっている様で、コンチェルトの「Sky Concerto」、交響楽の「Europe ex Favilla」と「Hiroshima de Profundis」、モニカに捧げるアルバム「Requiem for an Angel」とわかっているだけでも4作品が未発表です。
機会があれば、デジタルのみでも良いので発表して欲しいですね!

個人的な話は大量にありますが、とりあえずScorpions Revisitedに至るまでのお話だけにします。

2011年頃に、Uliさんはパブや小さな会場で演奏をやり始めました。
僕は、見れるだけでもということで、イギリス、フランスと飛び回りましたが、2012年から、ライブの数が年間30くらいに増えました。
当時は、Electric Sun , Scorpions, Jimi Hendrixの曲がバランス良く構成されてて、ライブは会場の制限がなければ3時間を越すこともありました。

その年に、Sky AcademyのUK版を作るということで、Cornwallのplymouthで音楽学校主宰の集会があり、そこで僕が初めてお会いしたという訳です。
小さな部屋に15人ほどで、セミナーがあり、その後音楽学校のホールに移り、ライブがあり、そこで一緒に演奏までさせていただきました。

それから、何度かライブ会場でお話をさせていただくことになり、Scorpionsのセットでライブをしたいと言われてました。
そして、次第に、Scorpionsの曲がセットに多くなりました。

その年に、アメリカの長期ツアーが決まりました。
今考えたら、このアメリカツアーや中野サンプラザでのメモリアル公演を視野に入れた戦略だったのだと思いました。
それから、ドラマーのJamieのみを残して、メンバーチェンジを行い、ライブも年間で100近くこなし、Scorpions Revisitedが完成したということです。

長くなりそうなので、オススメに移りますが、初めての方にオススメという方向性で選びます。
Electric Sunの「Earth Quake」「Fire Wind」はマストです。
ハードロックを知らない方でも、「Transcendental Sky Guitar」の魅力には気付くとは思います。 本当にライブなのに良く出来た作品です。
最後に、「Scorpions Revisited」はScorpionsを知らない方でも新鮮でカッコイイと感じるアルバムだと思いますよ!

では、次回から、次のジャンルに移ります!
ではまた次回!  🤘🤘Stay Metal🤘🤘



スコーピオンズ-リヴィジテッド


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