Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

Van Halen 初級編 (重金属系譜図5 グラムメタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
本日はグラムメタルの重要バンドVan Halenです。
CMに使われたりと曲は耳にした事ある方が多いと思います。
再結成や、Eddieが亡くなった時には新聞にも載る位、日本でも人気のバンドでした。

という事でやっていきましょう!

 

 

 

1️⃣ 結成 ~ David Lee Roth

1964年にVan Halen兄弟が「Broken Comb」というバンドを結成します。
学校を中心に活動を続けてましたが、74年に「Van Halen」という名前に改名し、次第に地元で名前が知られる様になります。
77年にデモを制作し、KISSのGene Simmonsが「Zero」と名付けられたバンドのデモをプロデュースしました。

バンドはレコード契約を獲得し、78年に「Van Halen」をリリースします。
このアルバムがビルボード19位まで上がり、バンドは成功を収めます。

その後すぐに、スタジオに戻り、79年に「Van Halen ll」をリリースします。
翌年には、「Women and Children First」をリリース、David Lee Rothの独特の歌唱法とEddie Van Halenのトリッキーなギターで、ヒット作が続きます。

更に翌年、「Fair Warning」をリリースします。
82年には「Diver Down」をリリースします。 カヴァーシングルの「Oh, Pretty Woman」が一般リスナーにも受け、大ヒットアルバムとなります。

83年にEddieは5150 Studioを建設します。
5150とは、精神障害者で今にも犯罪を犯しそうな事件を呼ぶ時に使われるポリスコード(警察内部の隠語)です。

そして、84年に「1984」をリリースします。
「Jump」や「Panama」「Hot for Teacher」などの名曲の入ったこのアルバムも大ヒットとなります。

このツアーの後に、Rothは方向性の違いや自身のソロ作品のヒットにより、バンドを抜ける決意を固めます。


David Roth (Vo)     Eddie Van Halen (Gt)     Michael Anthony (Ba)     Alex Van Halen (Dr)

1st : Van Halen (78)
2nd : Van Halen ll (79)
3rd : Women and Children First (80)
4th : Fair Warning (81)
5th : Diver Down (82)
6th : 1984 (84)


 


Van Halen

 

2️⃣ Sammy Hagar期

85年に、バンドは元MontroseのSammy Hagarを迎えます。
そして、86年に「5150」をリリースします。
このアルバムがバンドで初めてビルボード1位を獲得した作品となりました。

88年には「OU812」をリリース。
91年に「For Unlawful Carnal Knowledge」を95年には「Balance」をリリースします。

しかしながら、方向性の違いなどから、EddieとHagarが対立し、最終的にHagarはバンドを去ります。


Sammy Hagar (Vo)     Eddie Van Halen (Gt)     Michael Anthony (Ba)     Alex Van Halen (Dr)

7th : 5150 (86)
8th : OU812 (88)
9th For Unlawful Carnal Knowledge (91)
10th : Balance (95)

 


1984

 


3️⃣ Gary Cherone期  ~ 解散

Hagarの代わりは、元ExtremeのGary Cheroneに決まり、98年に「Van Halen lll」をリリースします。

しかし、後にEddieはCheroneに加入は、当時のレーベルWarner bros.による強制的なものだったと告白します。
その後すぐにEddieは病気の治療により、03年くらいまで表舞台から消えてしまいます。

復帰したEddieはVan Halenを復活させます。
05年まではHagarと、05~08年まではRothと再結成ツアーを行います。

そして、12年「A Different Kind of Truth」をリリースします。
その後もツアーを続けたバンドですが、2020年にEddieが癌により亡くなり、バンドは解散となりました。


Gary Cherone (Vo)     Eddie Van Halen (Gt)     Michael Anthony (Ba)     Alex Van Halen (Dr)

11th : Van Halen lll (98)

David Lee Roth (Vo)     Eddie Van Halen (Gt)     Wolfgang Van Halen (Ba)     Alex Van Halen (Dr)

12th : A Different Kind of Truth (12)




5150

 

 

 

4️⃣ 考察

ハードロックを知らない人でも「Jump」は聴いたことある方はかなり多いと思います。
しかし、やはりファーストアルバムの爆発力でしょう!
Runnin' with the Devilで始まり、ストレートなハードロックバンドかと思いきや、二曲目の「Eruption」で度肝を抜かれた人はたくさんいたと思います。

エディーの発明で画期的だったのは、ライトハンド奏法ですよね。
いわゆる、弦をピックで弾くのではなく、叩いて音を出す方法です。
普通の人なら指を広げて1フレットから7フレットくらいまでしか届かないんですが、それ以上開ける手の大きい人の演奏をレコードで聴いたエディーはこう弾いてるんじゃないか?と思って右手で直接弦を叩いて弾いたことから、生まれた奏法だと言われています。

そして、その奏法を78年のファーストアルバムで使っているんですよね。
それにやはり、David Lee Rothのボーカルですよね!
歌手というより、エンターテイナーなんですよね。 歌ってるというより、話しているというのか、、中々真似できないスタイルです。

正直、オススメを選ぶのは難しいバンドです。
全部良いんですよ。 特にファーストからOU812くらいまでは、本当に全部名盤です。
この時代の作品聴くとアメリカだ!って安心感があるんですよね。笑

確かに、90年代からは作品だけで判断すると少し退屈になりますが、最後の作品「A Different Kind of Truth」では完全にカムバックしてますし、そう考えて90年代のを聴くと良く感じるんですよね。

初級編ということですので、「Van Halen」「1984」「5150」の三枚をオススメとしておきます。笑

では、また次回! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘 




A Different Kind of Truth