Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

Biscaya 初級編 (重金属系譜図6 80s欧州メタル)(メタル系譜図)

こんにちは!
今日はスウェーデンの伝説のバンドBiscayaです。
当時ラジオでヘビロテされた曲「Howl in the Sky」が有名ですが、結構その曲しか知らないという人が多いんですよね。

短命バンドですので、さくっといきますね!

 

 

1️⃣ Biscayaとは?

1982年にスウェーデンイエテボリにて結成されます。
正統派メタルにDeep Purpleの様なプログレッシブ、クラシカル要素の入るサウンドで、スウェーデンメタルにとってかなり重要になるバンドです。
バンド名の読み方は「ビスケイヤ」、「Howl in The Sky」は当時日本のラジオでもかなり流れており、Burrn!でも高い評価を得ていました。

しかしながら、デビューアルバムの一枚のみで解散。
90年に「Howl in Sweden」というライブブートレグが出ましたので、公式な音源としては、この2枚のみでした。

Mads Clausen (Vo)     Par Edwardsson (Gt)     Martin Hedstrom (Gt)     Johan Stronberg (Ba)     Birger Lofman (Dr)     Magnus Stromberg (Key)

1st : Biscaya (83)

 

 

 

2️⃣ 考察

はい、Biscayaですが、やはり「Howl in the Sky」の印象が強いですよね。
Yngwieのソロ1枚目が84年発売、Steelerが83年なんで、上手く行けばその後に起こったネオクラシカルのムーブメントに乗れたはずなんですが、アルバム「Biscaya」を通して聞けばなんとなく分かる様な気がします。

アルバムは「Howl in the Sky」から始まります。Deep Purple, Rainbow, Uriah Heepの路線でやはりカッコ良いです。リフはRainbowのSpotlight Kidの感じですね。

2曲目「Fools」はEuropeの1枚目の様な雰囲気。次は「Summerlove」。
バラードですね。

次は「Weekend」。 Deep PupleのSpeed Kingみたいな曲です。
そして、インスト曲「Biscaya」。 大作系で、プログロックのバンドがやりそうな曲です。

「Singing in Harmony」。。。 いきなりDave Lee Roth期のVan Halenみたいな曲。笑
「Sunrise」はジャーマンメタルっぽい感じですが、どこか聞いたことのある様な感じ。

ハードロック曲「Walls」インストの「Divine Lady of warmth」プログレ曲「Rocking Vehicle」。。。。。

ともうお分かりの通り、方向性がバラバラなんですよ。 アルバムを聴き進めるごとに「Biscayaっぽさ」というものが分からなくなる不思議なアルバムです。

きつめに言ってしまうと、●●風な曲みたいな感の曲を集めているだけな感じです。
演奏技術があるだけに聞いてしまうのですが、普通、例えばDeep Purpleが好きで、Van Halenも好きというのであれば、Deep Purple系を土台に少しアメリカンテイストを入れるということをすることで、そのバンドの色というのが出てくるんですよね。

しかし、BiscayaはDeep Purpleみたいな曲、Van Halenみたいな曲という風にしてしまってるから、パクリに取られてしまう危険性がありますよね。

多分それが、解散の理由じゃないかと思います。
2枚目作るときに、「じゃあ2枚目は何する?」から始めないといけない様な気がして。笑

詳しいことは分かりませんが、とても興味深いバンドで、最近やっと、復刻版で通常の値段で買える様になりましたので、興味ある方は是非!

では、また次回! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘


 

 


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