Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

220 volt 初級編 (重金属系譜図6 ー 80s欧州メタル)(メタル系譜図)

こんにちは!!
さて、このジャンルの最後はなぜか「220 volt」になります。笑
次回から新しいジャンルに入ります。

 

 

 

 

 

1️⃣ 220 Voltとは?

 

1979年にスウェーデンのOstersundにて、Thomas Devin (Gt)とMats Karlsson (Gt)にて結成されます。

82年にシングル「Prisoner Of War」リリースします。
これがアメリカのラジオで大人気曲となりCBSと契約します。

83年にデビューアルバム「220 Volt」をリリースします。
本国のスウェーデンではセールス不振に終わりましたが、アメリカ、ドイツ、日本では好セールスでした。

84年には「Powergames」、85年には「Mind Over Muscle」をリリースします。

88年にはEpic Recordsに移籍し、「Eye to Eye」をリリースします。

92年にバンドは解散を発表します。

そして97年に再結成を発表し、「Lethal Illusion」をリリースします。
この作品は解散後97年に発表された作品でしたが、再結成をキッカケにデジタルのみで再リリースされました。

14年には「Walking in Starlight」をリリースします。


Joakim Lundholm (Vo)      Mike Larsson (Ba)     Thomas Drevin (Gt)     Mats Karlsson (Gt)       Peter Hermansson (Dr)

1st : 220 volt (83)
2nd : Powergames (84)

Joakim Lundholm (Vo)      Mike Larsson (Ba)     Peter Olander (Gt)     Mats Karlsson (Gt)       Peter Hermansson (Dr)

3rd : Mind Over Muscle (85)
4th : Eye To Eye (88)
5th : Lethal Illusion (97)

Anders Engberg (Vo)     Thomas Drevin (Gt)     Mats Karlsson (Gt)       Peter Hermansson (Dr)

Walking in Starlight (14)

 


アイ・トゥ・アイ

 

2️⃣ 考察

220 Voltも80sのスウェーデンハードロックには欠かせないバンドです。
80年代はハードでメロディアス路線、90年代は活動休止、00年代以降復活して、ヘヴィネスでメロディアス路線と、見事に同世代のスウェディッシュバンドのEuropeと同じ活動歴なんですよね。

時代的にやりたいことができない時の選択肢として、①とりあえずは折れるが新しいものを模索する、②完全に折れて流行りに乗る、③やれないなら休止する。

とこの三つの選択肢がほとんどの80sメタルバンドが90年代に取った選択なんですが、どれも正解なんですよね。
本当にスマートボールの様に、メンバーの個性や性格、技術、才能という釘の位置で選択肢が決まる様な気がします。

①は一番危険な匂いがして、バンド内で意見が分かれている事が多い様な気がします。
やっている事を評価されて会社と契約をしたが、シーンの変化により要求された事ができるかという真逆の事を求められる為、メンバー全員でその事を理解する必要がある為、作品のリリース後に数人やめるとか、解散とかになる傾向がある様に感じます。

大ヒットを出したバンドは90年代になってもライブメインで活動できるため、ゆっくりになっても安定した活動を続けてたイメージがありますが、それ以外にはやはり厳しい時代だったと思います。

②は、時代によってスタイルを変えるバンドがこれですね。  ネガティブなイメージありますが、メインストリーム含めて流行りの音楽スタイルって一つではないので、個人的には結構選択肢はあるのではと思ったりもします。

例えば、ミクスチャーが流行っていたら、DJ入れてみるとか、ダブステップが流行ってたら、ビートを入れてみるとか、まず模索せず単純に他ジャンルを取り込んでみてから、調整した方がなんか、新しいものが生まれる気がするんですよね。笑

③は、そのままです。笑  やりたい事が固まっていて、それ以外の事に時間とお金を使うのであればやめたほうが得だという一番合理的な結論ですよね。
そして、一度離れることにより見えるものもありますので、再結成率も高いし、復活作品もかなり良質なものが多い気がします。
上記の二つは50/50のバクチ。 要するに失敗すると、自分たちは今まで何をしていたのか、そして何をしたかったのかという所まで崩壊する可能性があるということです。


皆さんが80sのバンドだったとしたら、どれ派でしょうか?笑


僕は、、、昔は③だったはずですが、今は②ですね。笑



ということで、今回で欧州メタルは終わり!
次回から新しいジャンルです。 楽曲制作の関係で急遽順番を入れ替えましたが、僕の得意ジャンルですので、楽しんで考察していこうと思っております。

ではまた次回!! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘



Walking In Starlight