Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

神映画「SABAKAN」気付かない程の小さな行動力の大切さ 【重金属映画紹介】

重金属映画紹介です。
今回もストーリーにはあまり触れずに映画紹介していきます!


今回は映画「SABAKAN」です。

 




あらすじ

1986年の長崎。
夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と弟と暮らす久田は、斉藤由貴キン消しが大好きな小学5年生。
そんな久田は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹本と、ひょんなことから“イルカを見るため”にブーメラン島を目指すことに。
海で溺れかけ、ヤンキーに絡まれ、散々な目に合うが、この冒険をきっかけに二人の友情が深まる中、別れを予感させる悲しい事件が起こってしまう…。


※公式Youtubeより引用

 

 

考察

本当に神がかった映画でした!

ほぼほぼ幼少期の回想シーンがメインのジュブナイル映画だったんですが、最初と最後に現代に戻る、それこそスタンドバイミーや、メルギブソンのフォーエバーヤング、邦画でいえば山崎貴ジュブナイルの様な作品。

違和感なく登場人物のキャラクターが丁寧に描かれているため登場人物の感情が分かりやすく、子供にもオススメできる作品です。

ある些細なことがきっかけで夏休みに冒険の旅に出て友達になった二人の少年。
夏休み中、毎日遊び親友になった。
そしてある些細なことで関係が崩れ、運命が変わった。

この作品を見て思ったのは行動力。
絶対にやってやる!っていう強い行動力ではなく、当たり前の様に毎日している小さな行動力。
その行動が人と人を繋ぎ、良い思い出や悪い思い出を作っていく。
悪い思い出も時間が良いものに変えるかもしれない。
再会までにした自分の行動で運命が導いてくれる。

その当たり前の小さな行動力を大切にすれば、毎日毎日、大切に生きることが出来るのではないでしょうか?

と思わせてくれる映画でした。



実は上にも書きましたが、僕には人生を変えられた映画があるんですよ。
それが山崎貴監督のジュブナイルなんです。
今年の夏に山崎監督が久しぶりに青少年映画を公開するというのでかなり期待していたのですが、やはり大型映画には映像や表現の魔法(というか技術)はあっても映画自体の魔法は見つけられませんでした。。

しかし、、この映画がそれでした!!

監督がインタビューで「子供が初めて見る実写映画がこの映画であればという気持ちで作った」と話されています。

この映画にはその魔法があると思います。
22年前に見た映画の影響で未だにクリエーターやってる自分の様に、これを見た子供たちのが歳をとっても記憶の片隅に常に残る作品になるのではないかと思います。

 

クリエイターが魔法を使う時は無意識で製作する時。

意識が勝てば理論的に構築された作品になる傾向があります。

もちろん理論を重ねていき化け物みたいな作品を生み出すクリエイターも多いですが、、笑

ちなみに主演の一人「原田琥乃佑」は故・原田芳雄さんの孫という事を後々知りました。
言われれば、若い頃のやんちゃそうな原田さんに雰囲気似てる。笑


まだまだ公開中ですので、是非劇場で見ることをオススメします!
涼しくなった秋口に見るとまた印象が変わって見えるかもしれませんね。