Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

Rainbow初級編 (重金属系譜図70sハードロック)

こんにちは!
本日は、重金属系譜図の70sハードロックより、Rainbow初級編です!
Deep Purpleを脱退したRitchie Blackmoreの経歴で一番メタルなバンドRainbow。
でありながら、コマーシャル路線を貫いたこのバンドの歴史を見てみましょう!!

 

 

1️⃣ 結成


73年に、deep purpleのメンバー交代により、方向性が代わりリッチーの書いた、Black Sheep of FamilyやSixteenth Century Green Sleeves などの曲がバンドからレコーディング拒否を受けたことにより、リッチーはバンドから距離を取ります。

 

75年2月にelfにいたDioと共に、断られた曲にdioとの共同制作で新曲をレコーディング。

完成に満足したリッチーは、4月にDeep Purple脱退。1stアルバムRitchie Blackmore’s Rainbowをリリース。 Rainbowの活動が始まります。

バンド名は、ハリウッドにあるレストランバーRainbow Bar and Grillから取られました。

 

Elfのメンバーを全員使うのに不満があったリッチーは、メンバー探しを始め、ベース Jimmy Bain. キーボードTony Carey . ドラムCozy Powell を加入させます。

 

初のワールドツアーの後に、2nd Risingをリリース。

リリースツアー後に、Bainをジョークのセンスが合わない事を理由に解雇、ジョークに疲れたCareyも脱退。 

Blackmoreは3rdアルバムの後Ssword and Sorcery(ファンタジーのジャンル)をテーマにしたコマーシャル路線へ行こうとしたが、それにDioが反対。
結果、Dioはバンドを去り、ソロバンド活動へと向かいます。



Ronni James Dio (Vo)     Ritchie Blackmore (Gt)    Craig Gruber(Ba)     Gary Driscoll (Dr)     Micky Lee Soule (Key)

1st : Ritchie Blackmore’s Rainbow (75)

Ronni James Dio (Vo)     Ritchie Blackmore (Gt)    Jimmy Bain(Ba)     Cozy Powell  (Dr)     Tony Carey (Key)

2nd : Rising (76)

Ronni James Dio (Vo)     Ritchie Blackmore (Gt)     Cozy Powell  (Dr)     Tony Carey (Key)

3rd : Long Live Rock’n’Roll (78)

 


Rising

2️⃣ グラハム・ボネット


メンバーの大量離脱でバンドはメンバー探しを初め、ボーカルにGraham Bonnet、キーボードにDon Airey、そしてCozyの強い推薦により、Deep PurpleのRoger Gloverが加入します。
そして4thアルバムDown to Earthをリリースします。
All Night LongやSince You’ve Been Goneのような、ポップでキャッチーな曲がヒットしましたが、この路線に疑問を持った、CozyとBonnetはバンドを去ることになります。


Graham Bonnet (Vo)     Ritchie Blackmore (Gt)     Cozy Powell  (Dr)     Don Airey (Key)    
Roger Glover (Ba)

4th : Down to Earth (79)


ダウン・トゥ・アース

 
3️⃣ ジョー・リン・ターナー


辞めた2人の代わりに、Joe Lynn TurnerとBobby Rondinelliが加入。
そして、Difficult to Cureをリリース。 タイトルトラックは、ベートーベンの第九をロックバージョンにしたもので、実験的な反面、I Surrenderのようなポップ曲も収録され、ヒット作となった。
方向性に違いを感じたAireyは脱退、代わりにDavid Rosenthalが入り、Straight Between the Eyesをリリース。
MTVで成功を収めたこのアルバムでアメリカでの人気を得ます。
Rondinelliが解雇され、元BalanceのChuck Burgiが加入し、Bent Out of Shapeがリリースされます。


Joe Lynn Turner (Vo)     Ritchie Blackmore (Gt)    Bobby Rondinelli(Dr)     Don Airey (Key)     Roger Glover (Ba)

5th : Difficult to Cure (81)


Joe Lynn Turner (Vo)     Ritchie Blackmore (Gt)    Bobby Rondinelli(Dr)     David Rosenthal(Key)     Roger Glover (Ba)

6th : Straight Between the Eyes(82)


Joe Lynn Turner (Vo)     Ritchie Blackmore (Gt)    Chuck Burgi(Dr)     Don Airey (Key)     Roger Glover (Ba)

7th : Bent Out of Shape (83)

 

 


アイ・サレンダー(紙ジャケット仕様)

4️⃣ ドゥギー・ホワイト期

 

順調だったバンドですが、1984年にDeep Purpleの再結成にBlackmoreが参加したため、Rainbowは解散されました。
再び、Deep Purpleを抜けたBlackmoreはRainbowを復活させます。
そして、スコットランド人シンガーのDoogie WhiteをフューチャーしたアルバムStranger in Us Allをリリースします。
しかし、Blackmoreの音楽の興味が中世音楽へと向いた為、パートナーだったCandice NightとBlackmore’s Nightを結成。
Rainbowは再び解散します。

Doogie White (Vo)     Ritchie Blackmore (Gt)    John O’Reilly(Dr)     Paul Morris (Key)     Greg Smith (Ba)

8th : Stranger in Us All (95)


孤高のストレンジャー

 


5️⃣ 再結成

 

2015年にRitchie Blackmore’s Rainbow名義でRainbowの復活が発表されました。
Blackmoreがロックを演奏するのが、97年以来で、話題となりました。
ラインナップは、Loads Of BlackのシンガーRonnie RomeoにStratovariusのキーボードJens Johansson、Blackmore’s NightのドラマーDavid Keith、ベースのBob Nouveauでした。

バンドは当初、アルバム制作はなくライブのみでの活動と話していましたが、2017年のBurrn!のインタビューでは、2曲レコーディング出来ていると語った。

 



6️⃣ 考察


Rainbowと言ってまず最初に浮かぶのは、Blackmoreの先見の名。
Dio、Bonnet、Turner、Whiteといまだに第一線で現役のシンガーばかり。
今のラインナップのRomeoもRainbowに加入したことで、自身のバンドの評価も上がっています。
昔から癖が強いで有名のBlackmoreですが、そのわがままに振り回されてでも一緒にやりたいと思う人が多いくらい、魅力的な人物だと思いますね。

Deep Purpleとの明確な違いは、Rainbowの方が、メタル色が強い所でしょうか。

確かにキャッチーな曲も多いですが、作曲面でBlackmoreが全面的にコントロールしている分、メタル好きな人には、Rainbowの方が入りやすいと思います。

オススメなんですが、本当に全部オススメです。笑
シンガーの個性がそれぞれ違うので、全ての作品が新鮮でカッコイイです。
強いていうなら、Ritchie blackmore’s Rainbow、Rising、Down to Earth、Difficult to Cure(日本ではアイ・サレンダー名義で販売)ですかね。
特に1stのThe Temple Of The Kingは名曲です。
この曲が好きな人なら、この後にリッチーがBlackmore’s Nightに行き着くのは簡単に想像出来ますが、最終的にロックに戻って来てくれてよかったです!

Rainbowの新作も出ると思って大丈夫だと思いますので、期待しましょう!!!

では、また次回!! 🤘🤘Stay Metal🤘🤘