Takuya Yada's 重金属ブログ

関西で音楽活動(主にメタル)をしているTakuya Yadaがメタル、イギリス、映画について考察するブログです

Diamond Head 初級編 (重金属系譜図3 NWOBHM)メタル系譜図

こんにちは!!
今日は、とりあえず最期のNWOBHMのバンド紹介になります。
Diamond Headです。
一度は、シーンから消えた物の、メタリカがカヴァーしたことにより、一度カムバック後、また活動停止、しかし、完全復活をした奇跡のバンドです。


 



1️⃣ 結成

1976年イギリス、スタウアブリッジ。同じ学校に通っていたBrian TatlerとDuncan Scottがバンドを結成します。そこに同年、Sean Harrisが加入します。

78年に二曲入りのデモを自主製作し、そのデモがサウンド誌のGeoff Bartonへと渡ります。
バンドは自分達でツアーを組み、ライブの評判が良かったことから、AC/DC, Iron Maidenのサポートアクトを勝ち取ります。
レコード契約がなかなか取れなかったバンドは、独立レーベルのHappy Face Recordsより、一枚目のアルバム「Lightning to the Nations」をリリースします。

ドイツのレコードレーベルWoolfe Recordsへとレコード盤制作のために、オリジナルマスターを郵送しましたが、結局、マスターは帰ってこず、90年にメタリカのLars Ulrichにより発見されるまで紛失する事件が起こります。


Sean Harris (Vo/Gt)     Brian Tatler (Gt)     Colin Kimberley (Ba)     Duncan Scott (Dr)

1st : Lightning to the Nations (80)

 


Lightning To The Nations 2020

 

 

2️⃣ 黄金期 ~ 活動停止

82年に「Borrowed Time」をリリースします。このアルバムがUKチャート24位とヒット作となります。

83年に「Canterbury」をリリースします。
84年に行った18日間のUKツアーが失敗に終わり、バンドは多額の負債を抱えます。
四枚目のアルバムの制作でもレーベルが見つからず、結局このアルバムは完成することができませんでした。
バンドは空中分解し、Seanがソロ活動を始めた事で、バンドは長い休暇に入ります。

90年前後にバンドは再び集まり、93年に「Death and Progress」をリリースします。
このアルバムには、Tony IommiやDave Mustaineをゲストに迎えた豪華なラインナップとなりました。

00年にSeanとBrianは再び集まり、アンプラグドタイプのライブを行います。
バンドは02年に再びツアーの失敗で大金を失います。
そして再び活動休止します。


Sean Harris (Vo/Gt)     Brian Tatler (Gt)     Colin Kimberley (Ba)     Duncan Scott (Dr)

2nd : Borrowed Time (82)
3rd : Canterbury (83)

Sean Harris (Vo/Gt)     Brian Tatler (Gt)     Pete Vuckovic (Ba)     Karl Wilcox (Dr)

4th : Death and Progress (93)

 


Death & Progress

 

3️⃣ 現在

 

04年にNick Tartが加入します。
そして、05年に「All Will Be revealed」をリリースします。
そして、Megadethと共に22日間のツアーを行います。
06年にNWOBHMの25周年ライブにヘッドライナーとして出演します。

07年には「What’s in Your Head?」をリリースします。
ヨーロッパ、US、日本と大規模なツアーを成功させます。

16年には「Diamond Head」をリリース、19年に「The Coffin Train」をリリースと、完全復活を果たしました。


Nick Tart (Vo)     Brian Tatler (Gt)     Adrian Mills (Gt)     Eddie Moohan (Ba)     Karl Wilcox (Dr)

5th : All Will be Revealed (05)
6th : What’s in Your Head? (07)

Rasmus Bom Andersen  (Vo)     Brian Tatler (Gt)     andy Abberley (Gt)     Eddie Moohan (Ba)     Karl Wilcox (Dr)

7th : Diamond Head (16)
8th : The Coffin Train (19)

 


ダイアモンド・ヘッド

 

4️⃣ 考察

さて、最後はMachine Headです。
特に、アメリカのスラッシュメタルに影響を与えた伝説的なバンドですが、前回のDef Leppardとは逆に、プロモートに恵まれなかったという印象のあるバンドです。
しかしながら、カムバックの際には、豪華なミュージシャン達がゲスト参加している所を見て、本当に人徳があるのだと思います。
確かに80年の一枚目の、「Am I Evil?」を聞く限りスラッシュメタルですよね。
そして、完全復活してからは、明らかにNWOBHMの音を次世代に伝えているバンドの一つになっていると思います。

僕も、イギリスでツアーをした際には、各地のベテランバンドさん達と一緒になる事が多かったのですが、独立レーベルや自主レーベルで長年やってる方ほど、人徳のある人が多かった気がします。

現在のSNSの進化で、このNWOBHM期に起こったようなムーブメントは起こる(起こせる)可能性は十分にありますので、簡単に諦めずに、自分の信じたことをやれば、最終的に手に入るはずだと、Diamond Headの記事を書きつつ思った次第です。

オススメですが、「Lightning to the Nations」は名盤です。
「Death and Proggress」はメタルヘッズの愛に溢れた作品なんで、大好きですね。
最後に、ボーカルがRasmusに変わってから、かなり、楽曲が面白くなったので、「Diamond Head」「The Coffin Train」はオススメです。


では、次回は次のジャンルに行きますので、まとまるまで、少し時間かかるかもしれませんが、お楽しみに。

ではまた次回!!  🤘🤘Stay Metal🤘🤘
 


Coffin Train